「猫を飼うのは初めてだったのですが、猫のかわいさを毎日毎日感じながら、楽しく生活しています」
こう話すのは、海外在住で、元保護猫・ブリティッシュショートヘアのルナ子ちゃん(3才・♀)の飼い主さん。
飼い主さんご家族は、子どもたちの「ある願い」がきっかけでルナ子ちゃんと出会うことができたようです。
ルナ子ちゃんの生い立ち
ルナ子ちゃんは、あるブリーダーのもとで子どもを生ませるために飼われていたコでした。
しかし、ルナ子ちゃんが1才半頃のとき、歯周病が原因で体調を崩し、子どもを生めるような状態ではなくなってしまったのだそう。
そして、ブリーダーから保護猫センターに連絡がいき、ルナ子ちゃんは保護されました。ルナ子ちゃんは保護された当初、ごはんが食べられず痩せ細っていたそう。
その後、保護センターの方がルナ子ちゃんを病院に連れて行き、歯周病の治療と避妊手術をすることに。そのおかげで、ルナ子ちゃんの体調はすぐに良くなったのだそう。
そして、短期里親さんに2カ月くらい育ててもらった後、ルナ子ちゃんは譲渡会に参加することになるのです。
ルナ子ちゃんと飼い主さんの出会い
現在海外に住んでおり、転勤族だという飼い主さんご家族。そのため、動物を飼うことは難しいと当時は考えていたそう。
しかし、飼い主さんの子どもたちの猫に対する気持ちは強かったようです。その思いを尊重し、「短期里親のボランティアならできるかもしれない」と、とある譲渡会に参加することになります。
「温厚で人懐っこい性格に惹かれました。キバが歯周病で2本しか残ってないことや、今までの生い立ちなどを聞かされ、ますますルナをうちに迎えたい気持ちになり。主人を説得してルナを引き取ることになりました」
こうして、ルナ子ちゃんは飼い主さんご家族のもとで暮らすことになったのでした。
ルナ子ちゃんと子どもたちとの関係性
ルナ子ちゃんは、食べること大好き♪ そんなルナ子ちゃんの日頃のエピソードを聞いてみると……
「ルナは、お腹が空いたらどこまででも視界に入ってアピールします。
朝早くにベッドに来て、朝ごはんを催促して、甘えてゴロゴロ言います。『朝早いから勘弁』と思いますが、かわいいから許しちゃいますね」
また、ルナ子ちゃんは飼い主さんのお子さんたちともいい関係性が保てているよう。
「ルナは抱っこが嫌いなんですが、息子が抱っこしたり頬ずりしたりしても、黙って我慢しています。息子や娘に対して、ルナが『シャーっ』と怒ったところは今まで見たことないです」
「基本的に子どもに優しいコなので、息子の友達が来ても攻撃したり隠れたりもあまりしないです」
「息子は朝起きると、まずルナにおはようを言いに行きます。または、ルナからスリスリしに行きます。学校から帰って来ても同じくルナに挨拶をするんです」
ルナ子ちゃんも飼い主さんのお子さんたちも、お互いにいい影響を与え合っているようですね。
みんなを癒してくれてありがとう!
猫を飼うのが初めてだという飼い主さんご家族。ルナ子ちゃんと一緒に過ごす中で、猫のかわいさを感じながら、日々楽しく生活しているようです。
「出かけるほうが好きだったのですが、すっかり出不精になりました。
猫嫌いだった主人も、最近ではルナのことをかわいがってくれています。去年の夏休み中、私と子どもで日本に帰国の際には、ふたりで仲良くお留守番してくれました」
飼い主さんご家族にとって、ルナ子ちゃんは大切な家族の一員。かけがえのない存在となったようです。
最後に、ルナ子ちゃんに伝えたいことを聞いてみると、次のように話してくれました。
「ルナちゃん、健康で長生きしてね。いつもみんなを癒してくれてありがとう!」
ルナ子ちゃんは今日も、飼い主さんご家族のもとで幸せな日々を過ごしています。
参照/Instagram(
@lunakocat)
取材・文/雨宮カイ