愛猫が今までよく見せていた行動を最近しなくなった。そんな経験はありませんか?じつはそれ、猫の体に異変が起きているサインかも。
今回は猫の食欲がないときに考えられる病気を、飲み食いするときの様子ごとにご紹介します。
こんな愛猫の様子が出たら異変のサインかも!?
食べようとしてすぐやめる場合は、口内炎の恐れが…
口内炎になると、口腔内に激しい痛みを伴うため、ゴハンを食べたくても食べられない状態に。そのため、食べる体勢になってもすぐにやめてしまいます。そのほか、口臭がしたり、よだれの量が増える症状が見られることも。
あきらかに、元気ない場合は、感染症の恐れも
感染症は、細菌やウイルス、真菌などが原因で起こる病気。感染源によってさまざまな症状が見られますが共通して食欲が落ちる、もしくはまったくなくなります。とくにウイルス感染では症状が出るまで数日から1週間くらい食欲だけがなくなることもあります。
口を開けにくそうにしている場合は、顎関節炎の恐れあり
顎関節炎とは、あごを開ける際に痛みを感じる状態。そのため、ゴハンを食べたそうにするのにあきらめてしまうことが。骨折や脱臼などの外傷以外に、歯の噛み合わせの悪さなどが原因と考えられています。
水を飲む量が増えている場合は、腎不全の恐れが
腎不全にかかると、食欲が落ちる一方で、水をたくさん飲むようになることが。また、体重が落ちて、やせてしまう傾向に。腎不全の治療は、食事療法でタンパク質やミネラル分の摂取量を調節したり、投薬、輸液などを行ったりします。
猫は自分から飼い主さんに体調の変化を伝えることはできません。いつもよりフードを食べる量が少ない、食べる回数が減った。そんな小さな行動の変化を見逃さないようにできると、思わぬ病気の早期発見にもつなげられていいですよ。
参考/「ねこのきもち」2017年8月号『○○がある・ないのサインでわかる猫の病気』(監修:ノヤ動物病院院長 野矢雅彦先生)
文/浪坂一
イラスト/Studio CUBE.
※この記事で使用している画像は2017年8月号『○○がある・ないのサインでわかる猫の病気』に掲載されているものです。