「かわいい愛猫のためにアレもコレもやってあげたい!」と思い、たくさんお世話している飼い主さんもいるでしょう。しかしよかれと思ってやっていても、実は猫にとっては迷惑なお世話もあるのです。ここでは猫が嫌がる3つのお世話をご紹介します。
無理にシャンプーするのはNG
「愛猫の体をきれいにしよう」と思い、嫌がる愛猫をシャンプーしていませんか? シャンプーして喜ぶなら構いませんが、嫌がる猫に無理やりするのはストレスの原因にもなりNGです。
そもそも、猫は自分で毛づくろいして体を清潔に保てる生き物です。そのため基本的にシャンプーする必要はありません。ただし、皮膚トラブルがある場合は獣医師の指示に従ってください。
愛猫の体の汚れが気になる場合は?
もし汚れが気になる部分があれば、お湯で濡らしたガーゼやペット用のお手入れシートで、体をやさしく拭くといいでしょう。
爪を短く切りすぎると痛みを感じることも
「爪を短くして、しばらく切らなくてもよくしよう」と思い、猫の爪を短く切るのは要注意。猫の爪の根元付近は神経や血管が通っているので、切りすぎると猫が痛みを感じたり、出血したりするおそれがあります。
猫の爪を切るときは、先端の尖った部分だけを切るようにしましょう。
爪切りを嫌がる猫への対処法は?
爪切りを嫌がる猫も多いため、猫が寝ているときに1日1~2本ずつ切るなど、嫌がる前に終わらせるのがおすすめですよ。
猫を押さえつけて一度に全部の爪を切ろうとすると、さらに爪切りを嫌がるようになる可能性があります。
目ヤニをアルコール消毒綿で拭くのはやめよう
「愛猫の目ヤニや鼻くそを拭いてきれいにしよう」と、アルコール消毒綿で拭くのはやめた方がいいでしょう。
アルコールを含む消毒綿が目や鼻などデリケートな粘膜に触れると、猫が刺激や痛みを感じる可能性があります。また、その刺激によって目が充血するおそれも。
目ヤニや鼻くそがあった場合は?
カサカサして簡単に取れそうな目ヤニや鼻くそは、清潔な指でやさしく取ってOK。ベタッとしている場合は、湿らせたコットンで軽く拭きましょう。
もしいつもと違う目ヤニや鼻くそが出ていたら、動物病院を受診してくださいね。
愛猫のためを思ってお世話していても、嫌がられていたりかえって健康によくなかったりすると意味がありませんよね。ご紹介したNGなお世話を見直し、愛猫に負担をかけない適度なお世話を心がけましょう!
参考/「ねこのきもち」2017年2月号『よかれと思ってやっていることが、健康や関係性に影響することも やり過ぎると危険なお世話』(監修:聖母坂どうぶつ病院獣医師 鵜飼佳実先生)
文/松本マユ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。