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動物病院で実際に獣医師が体験した「感動&仰天したこと」

毎日、数々のドラマが繰り広げられている動物病院。そこでは、ときに獣医師の先生方も感動・仰天するようなことが起こることも……! これまでに体験したエピソードをお聞きしました。
画像/iStock、Getty Images Plus

【奇跡的でした】重体の愛猫が、留学から帰国する娘を待って旅立った

イラスト/山村真代
あるご家族の愛猫が、意識不明の重体で来院。容態は芳しくなく、覚悟が必要な状況でした。しかし折りしも、小さい頃からその猫を可愛がっていた娘さんが海外留学中。急いで帰国することにしたものの、3日かかるとのこと。なんとか娘さんが帰国するまで……! との思いで懸命に治療を続けたところ、娘さんが到着し、程なく猫は息を引き取りました。

私は運命的なことは信じないほうですが、たくさんお世話になった娘さんに最期の挨拶をしたくて、到着を待っていたとしか思えませんでした。(Tokyo Cat Specialists院長 山本宗伸先生)

【こんなに懐くなんて】狂暴だった保護猫が、抱っこ好きの甘えん坊に!

イラスト/山村真代
ある日、ボランティアさんが連れてきた後ろ足麻痺の保護猫。とても狂暴で、鎮静処置なしでは検査もできない状態でした。ボランティアさんは、麻痺を考えると外に戻すこともためらわれるので、どうしようと悩みながらも、一生懸命お世話をされていました。

そして数か月後。猫の後ろ足はすっかり良くなり、なんと、性格は抱っこをせがむほど甘えん坊に。ボランティアさんの愛情が届いたのでしょう。今では新しい飼い主さんに迎えられ、幸せに暮らしています。(聖母坂どうぶつ病院副院長 田草川佳実先生)

【すごい適応力】重度の慢性腎臓病の猫の、食欲と素早い動きにビックリ!

イラスト/山村真代
あるとき、10才くらいの猫が保護され来院。ガリガリに痩せてはいるものの、食欲も旺盛で元気そうでした。しかし、血液検査と尿検査の結果を見てビックリ! 極度の貧血を伴った慢性腎臓病だったのです。

食欲も元気もないのが当然の数値でした。おそらくその猫は、ゆっくり悪化していくなか、体がその環境に適応したのでしょう。このとき、猫という動物の適応能力のすごさを感じ、治療においても諦めないことが大切だと思いました。(ノヤ動物病院院長 野矢雅彦先生)

いかがでしたか。思わず「奇跡」や「運命」という言葉を信じたくなることがあるものですね。 

参考/「ねこのきもち」2021年1月号『獣医師が体験した 感動仰天エピソード』
文/Monika
イラスト/山村真代
画像/iStock、Getty Images Plus
※この記事で使用しているイラストはねこのきもち2021年1月号『獣医師が体験した 感動仰天エピソード』に掲載されているものです。
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