猫と暮らす
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知っていますか?猫の「激怒症候群」 前触れもなく攻撃してきたら注意しよう
それ、「激怒症候群」かもしれません。
まだまだ研究途中の新しい病気「猫の激怒症候群」
猫にもこの病気がみとめられたのはここ数年で、まだ症例は少なく、不明なことが多い状況です。犬による研究では、脳神経系の異常が原因で、いわゆる“てんかん”発作が攻撃行動としてあらわれているのではないかと考えられています。
では、激怒症候群の症状は、一体どんなものでしょうか?
「激怒症候群」、その症状は?
激怒症候群の一番の特徴は、きっかけや前触れがまったくなく、突然、制御できなほどの激しい攻撃を始めるところ。おそらく、てんかん発作を起こした時、たまたま近くにいる飼い主さんや同居猫に攻撃を加えるのでしょう。
犬の激怒症候群の研究では、3才未満で症状が出るのが大半。早いと1才未満でも発症するようで、猫も同様ではないかと考えられています。
「うちの猫、激怒症候群かも…」そう感じたら?
専門医は、攻撃時やその前後の様子・状況をカウンセリング。場合によっては、猫の脳波の測定検査を行い、てんかんかどうかを調べます。
診察・検査後、てんかんであると判明したら、投薬治療がスタート。抗てんかん薬を毎日与えて、様子をみます。猫ちゃんによっては、薬で発作がおさえられる場合もあります。
ただし、てんかんは生まれつきの体質なので、完治することはありません。定期的な受診・検査で、気長に付き合っていく病気です。脳の誤作動による発作は猫ちゃんの体にも少なからず負担になるものですから、投薬などによってコントロールしてあげるのが一番でしょう。
参考/「ねこのきもち」2018年5月号『猫の激怒症候群って何?』
監修/菊池亜都子先生(東京大学附属動物医療センター行動心療科獣医師)
イラスト/片山智恵
文/ヤマモト トモミ
構成/ねこのきもちWeb編集室
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