猫と暮らす
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今まで好んで食べていたのに、突然食べなくなってしまうコも? 猫が「ゴハンの好き嫌い」をするワケ|獣医師解説
【調査】 愛猫のゴハンの好き嫌いで悩んだ経験はある?
【体験談】愛猫にゴハンの好き嫌いがあったとき、どのような対策をした?
アンケートに寄せられたエピソードを紹介します。
好みのゴハンが見つかるまで、何種類も試した
- 「ウエットフードは好き嫌いがあるらしく、食べるフードと食べないフードがあり、それがわかるまでいくつも購入しました」
- 「良かれと思って買ったがそっぽを向かれる……。多種多様なフードを常備」
- 「昨日までは喜んで食べていたのに、急にパタッと食べなくなることがある。そうなるたびに、別のカリカリやトッピングを買ってきて食べさせる」
- 「野良猫から保護した当時に食べていた子猫用から成猫用への切り替えはスムーズに進んだのですが、その商品が廃盤になり、どんなに空腹でも食べようとしないので、安いものから高いものまでたぶん全メーカー全種を試し、現在のフードに落ち着きました。ちなみに、ウチのコはちゅ〜る系も食べません」
- 「粒の大きさや匂いが強いものなど、好き嫌いが激しかった。なので、ひととおり食べてくれるゴハンを買い漁った」
- 「療法食なので味が薄いのか、初めは食べてもすぐ食べなくなります。各種メーカーの療法食を探して試して、食いつくものを何種類かローテーションしています」
愛猫が飽きない工夫をした
- 「ショップで複数種類買ってきたり試供品をもらったりして、好むフードを複数見つけた。飽きると困るので、好むフードをローテーションで与えている」
- 「療法食なのに、まったく口をつけてくれなくなったときのことです。獣医師と相談して別のフードも加えてみましたが、すぐに食べなくなりました。体重管理のためで既に維持期間だったので、ふりかけを併用して何とか対応中です」
- 「いつも食べているフードを突然食べなくなり、トッピングをしたり別のフードと混ぜたり、試行錯誤しながら食べてもらってます」
- 「同じゴハンを与え続けると飽きてしまう。2種類をミックスすることで解決しました」
- 「いつものドライフードが飽きたのか食べないときがあるので、猫用のふりかけをかけて対策しています」
- 「同じゴハンを食べ続けると飽きて食べなくなるので、おやつを数粒乗せると、勢いでゴハンも食べます」
- 「同じドライフードが続くと、最初は食べていても食べなくなったりします。いくつかのフードを用意して、様子を見ながらあげています。また、朝は吐き戻しが多いので、よく噛む形状や消化の良い形状にしたり、1日1回はウエットフードをトッピングしたりしています」
- 「続けて同じゴハンを食べてくれなくて、何種類かを用意して順番に出したりした。チキン味だけ食べない時期、ウエットを食べない時期とかの好き嫌いが多いので、出す順番対策をした」
- 「嫌いなものというより飽きてしまう味があるようなので、食べなくなってきたゴハンは忘れたころに出すようにしています」
フードを一度に買いすぎないようにしている飼い主さんも
- 「昨日まで食べていたカリカリをいきなり一切食べなくなり、違うカリカリを買ってくると食べる。カリカリはストックせず、なくなるギリギリまで買わないことにしている」
- 「風味が落ちると一切食べなくなる。そのため、風味が落ちないように小分けになっているものを買っています」
- 「ウエットフードでバラエティな種類のパックを買ったら、気に入らない味のフードは半分食べなかった。パックで買わず、単品でお試しをしてから買うようにした」
- 「『猫なのに?』と思うくらい魚味を食べてくれなくて、肉味を探しますが、ササミは味付けによって食べたり食べなかったりなので、少しコスパが高くなっても少量入りを買って試してから、大袋を買うようにしています」
いまだに困っている飼い主さんも……
- 「新入りが来てから食べなくなり、さまざまなフードを試しまくりました。3年目になりますが、1日かけてダラダラと食べています。飽きるということもあります」
- 「好きなゴハンをもらえるまで、ずっと茶碗の前で待ってる。結局、根負けてしてあげてしまう」
- 「食べたくないゴハンは絶対に食べない14才! マイブームもあるようで、好きなゴハンはしばらく同じものでも食べるけど、ある日突然食べなくなる。飽きちゃったんでしょうね……。その後、いくつか前の好みを与えてみて、『おっ、今度はこれか!?』という感じです。なんたって、みんなが大好き『ちゅ~る』に興味がないので、これからの年齢で弱ったりして食欲がなくなったときに、何をあげれば食べてくれるのかが課題です」
- 「毎日ウエットのパウチや缶詰をカリカリのほかにあげていますが、気に入らないとずーっとゴハンの前で床をカキカキして『違う!』と訴え、また新たに違うのを出してもらうまで目で訴えています。毎日ローテーションを考えるのが大変」
- 「とにかく好き嫌いがはっきりしていて、飽き性。好んで食べたかと思うと、急に食べなくなる。気分によりドライとウエットを自分で決めるみたい。食べなくなると、温めてもふやかしても混ぜても食べないので、困ってます」
- 「今日好きなゴハンが明日も好きとは限らない。昨日嫌いなゴハンが今日も嫌いとは限らない。どうしたらいいのか、10年以上試行錯誤しています」
【獣医師解説】猫がゴハンの好き嫌いをするのはなぜ?
ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
猫がゴハンの好き嫌いをする理由
ずっと同じ香りのゴハンを食べ続けるというより、香りの変化を求める猫もいます。そういうコは、魚や肉の種類、トッピングの変更によって食欲が掻き立てられるようです。
食感については、ウエットフードの食感が好きなコもいれば、ドライフードの食感が好きなコもいます。また、ドライフードの粒の大きさの違いでも食感が変わってくるので、製品の種類によっても好みがあるでしょう。
猫のゴハンの好き嫌いの様子を見て「飽きやすいコ」と表現されることもありますが、「いろいろなものを食べてバランスよく栄養を摂りたい」という、猫のもともとの習性も関係しているようです。
一方で、こだわりが強かったり変化に敏感な猫の場合には、特定の決まったものだけを食べる傾向があります。
愛猫がゴハンの好き嫌いをする場合、飼い主さんはどうするべき?
・ドライフードからウエットフードに変える
・人肌程度に温めてみる
・好みのトッピングを探す
・フードのメーカーを変える
・ドライフードの粒の大きさや、ゴハンに含まれる水分の量を変えてみる
愛猫のことを知る一環として、愛猫の食事とも向き合っていただければと思います。
ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫のゴハンの好き嫌いに関するアンケート』
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2024年11月時点の情報です。
取材・文/雨宮カイ
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