猫たちの「目づかい」の意味、わかりますか?
猫の目は、感情によって瞳孔が変化したり、暗いところで光ったりと、人の目とは違う仕組みをしています。
また、猫は感情によって目づかいが変わるので、目を見れば今どんな気持ちなのかがわかるのです。この記事では、“猫の目のフシギ”について解説します。
まずは、猫の目の3つの特徴
猫の目には、人の目とは異なる3つの特徴があります。
動体視力に優れている
動物の目には、2つの視細胞があります。1つ目は、「錐体細胞(すいたいさいぼう)」という色を感知する細胞です。2つ目は、「桿体細胞(かんたいさいぼう)」といい、動きを察知する細胞です。この2つの視細胞の割合によって、動物の目の見え方が異なります。
人の目は、前者の錐体細胞の方が活発なため、色を感知することに長けています。一方、猫の目は後者の桿体細胞の方が活発です。そのため、猫の目は色の認識は苦手ですが、動体視力は人よりずっと優れています。
瞳孔の変化で見える世界が変わる
猫の瞳孔は、日中と夜では大きさが違います。それは、取り込む光の量を瞳孔の大きさで調節しているからです。つまり、瞳孔を小さくして光の取り込みをセーブしている昼間は、視界の幅も狭くなっています。
光る! 猫の目
夜、猫の目が光る理由には、夜行性動物の網膜の裏側にある「タベタム」という組織が関係しています。このタベタムには、光を鏡のように反射し増幅させる機能があるため、目が光って見えるのです。
幸せ気分♡ 猫の目づかい
猫は目づかいでそのときの気分を表していることもあります。ここでは、幸せ気分のときに猫がする目づかいを紹介します。
上目づかい
顔を動かさずに目だけを上に向ける上目づかい。飼い主さんに対し、上目づかいをするときは「おやつがもらえるかな」「遊んでもらえそうだな」と、わくわくした気持ちでいます。
半目づかい
まぶたがトロンとした半目づかいは、気持ちの良さからリラックスしているときに見られます。心地良くてそのまま眠ってしまう猫も……
猫目づかい
猫は安心してリラックスすると、瞳孔が縦に細くなり猫目になります。特に、猫にとって安心できる高い場所にいるときに、多く見られる目づかいです。
瞬きづかい・そらし目づかい
猫が瞬きをしたり、目をそらしたりするのは、仲良しの合図です。なぜなら、猫の世界では相手の目を凝視することがケンカにつながるからです。
飼い主さんや他の猫と目が合った際に、瞬きをするのは気まずさを和らげるため、目をそらすのは敵意がないことを相手の猫に伝えるためだといわれています。
この他にも、猫の目づかいから「警戒している」「興奮している」「不思議に思っている」など、さまざまな感情を読み解くことができるんですよ。
猫の目って、奥が深い……
人の目とはまったく違う仕組みをしている猫の目。猫の目にうつる気持ちを読む力を身につけ、「目を見ればお見通し!」といえたらいいですよね♡
▼詳しくは、こちらの記事も参考にされてみてください。
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『猫の目づかいで気持ちを察知!上目・半目・猫目などケース別に解説』
文/しばたまみ
構成/ねこのきもちWeb編集室
※写真はスマホアプリ「ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。