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気づいてあげたい! 猫が心のバランスを崩したときの行動サイン

人と同じように、猫もメンタルヘルスが問題になることがあるのをご存じですか? 猫が心のバランスを崩してしまった場合、行動に変化があらわれるので注意が必要です。
今回は、猫が心のバランスを崩してしまったときに見られる、行動サインについて解説します。

同じ行動を繰り返す「常同行動」

横たわっている猫
ramustagram/gettyimages
「常同行動」とは、動物が同じ行動を執拗に繰り返すことを指します。その動物にとって自然な行動であっても、同じ行動をひたすら続けている場合は、「こうしていないと落ち着かない」という不安やストレスを軽減したい心理のあらわれである可能性が。

猫の場合、過剰な毛づくろいをするケースが多く、主におなかや内ももなどの特定の部位を執拗になめ続けるようになることがあります。噛む・毛をむしるなどの自傷行為に発展するケースもあるので、十分注意が必要です。

ほかにもこんな常同行動が

毛づくろい以外だと、食べ物以外の物を口にしてしまう、いわゆる「異食行動」や「ウールサッキング」などがあります。これはレジ袋をなめたり噛んだりしたり、毛布を吸ったりする行動で、誤食につながるおそれもあるため、環境面での対策が必要です。

また、黙々と同じ場所を何度も行き来する「ベーシング」という行動もあります。動物園などでよく見られる常同行動のひとつですが、猫に見られることもあるようです。

追い込まれたときに多い「攻撃行動」

寝そべっている猫
Masanobu Nakatsukasa/gettyimages
「攻撃行動」には、猫が強い恐怖で追い込まれたときなどに、近くの人や猫に噛みついたり引っかいたりする「恐怖性攻撃行動」や、大きな音などの刺激に驚き、八つ当たりのように攻撃する「転嫁性攻撃行動」などが当てはまります。

攻撃の対象は恐怖や刺激の原因となるものとは限らないため、たまたま近くにいた人や猫にあたることも多いようです。

不適切な場所での排泄することも

段ボール箱に入っている猫
Mariia Skovpen/gettyimages
猫は心の問題が原因で、トイレ以外の場所で排泄をしてしまうこともあります。例えば、慢性的なストレスが原因の「粗相」のほか、突発的な強い恐怖に追い込まれてしまう「失禁」、縄張りを意識して行う「マーキング」などが当てはまるでしょう。

また、トイレの汚れなどにストレスを感じた猫が、「毛布の上で排泄したら落ち着いた」という経験をして、それ以降繰り返してしまうというケースも見られます。
不安やストレスは体の健康にも影響するため、体調の異変としてあらわれることもあります。いずれのケースでも、日ごろの猫の行動や体の状態をよく観察し、なるべく早く愛猫の変化に気がついてあげることが大切です。
参考/「ねこのきもち」2021年3月号『ステイホームで分離不安に? 春はバランスを崩しやすい 猫だって気を付けたいメンタルヘルス』(監修:帝京科学大学講師 動物看護士 小野寺温先生)
文/kagio
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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