猫とコミュニケーションしたいのに、触ろうとすると嫌がられることがありませんか? こちらから歩み寄ったときに拒否されると、寂しい気持ちになりますよね……。猫が恐怖や不安、怒りを感じているサインを見逃さないために、嫌がるときに見せるしぐさを4つ紹介します。
1.「怖い」と感じているしぐさ
猫は恐怖を感じているとき、防御する気持ちが高まって顔の位置を引き気味にします。そして顔のパーツ全体に力が入り、顔を小さく見せるために耳を伏せたり、ヒゲを後ろに反らして頬にピッタリとくっつけたりするのです。
そのほかの顔の変化では、目を伏せ気味にして瞳孔が開くことも。口元は、グッと力が入ります。
2.「怒り」を感じているしぐさ
猫は怖い気持ちが高まると、怒りや拒否の気持ちから威嚇や攻撃をはじめます。気持ちの強さに比例して、耳をこれ以上回らないほど後ろ向きに反らせたり、犬歯という牙を見せながら「シャー」という声を発したりします。
この後ろにそった耳は"イカ耳"と呼ばれ、目にしたことがある人も多いはず。そのときの表情は、目を見開いて黒目がちになり、ヒゲは力が入るので前を向いて広がっているでしょう。
3.「ビクビク」するしぐさ
猫は食事のときに舌で口周りをペロペロ舐めますが、それ以外のときに舌なめずりをしたり、鼻を舐めたりするのは、不安や葛藤を抱えている気持ちが表れている可能性が。何らかのものや出来事に緊張を感じて、自らを落ち着かせようとしているのでしょう。
この鼻を舐めるしぐさは、「逆転行動」の一つと考えられています。
4.「降参」するしぐさ
野性の猫にとって、相手をじっと見ることは敵意を表します。だからケンカにならないよう、ほかの猫と滅多に目を合わせません。
この習性は飼い猫にも残っていて、自分の立場が弱いときや、逆らう気がないときは目をそらそうとするのです。
猫は自分の気持ちを素直にあらわします。恐怖や不安を抱えている様子がみられたら、無理にかまおうとせず、その原因がどこにあるのかを考え、できるだけ取り除いてあげられるようにしましょう。もし、いつもと違う様子が見られたら、念のため獣医師に相談するとよいかもしれません。
参考/「ねこのきもち」2020年12月号『見るだけで「表情」を早読み!うちのコは今イイ気分?ワルイ気分?』(監修:帝京科学大学助教 動物看護師 小野寺温先生)
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。