猫好きな人がかわいいと思うしぐさに、“ちょいちょい”があります。なぜあんなにも優しいタッチで、対象物をちょいちょいと触れているのでしょう。しぐさの定義や、猫が前足でちょいちょい触れる理由を紹介します。かわいくちょいちょいする猫たちに、癒されてください。
ちょいちょいとは?
ちょいちょいとは、猫が小さな虫やおもちゃに触れようとして、前足を軽く細かく動かすしぐさのこと。小さく器用に動く前足と、その真剣な表情がかわいくて、猫好きの心を鷲掴みしています。
ところで、このかわいいしぐさは猫のどんな気持ちから生まれてくるのでしょう。そこには、次の2つの気持ちが隠されていました。
理由1. 好奇心から
猫が小さいものに対して前足でちょいちょいと触れるのは、そのものに対する好奇心を持っているから。
この好奇心のちょいちょいをするときは小さいものが対象になりやすく、猫が警戒心を抱かない、危険がないとわかっているものが多いようです。そして、この好奇心のちょいちょいは、連続して行っているうちに遊びに発展していくことも多いでしょう。
理由2. 警戒心から
先ほどの理由とは逆に、大きなものなどに警戒しているときも、顔と体を後ろに引きながらちょいちょいします。ただ、このちょいちょいは細かく優しく触れるというより、大きな動作でたたいて引っ込める感じに近いかもしれません。
ちょいちょいする猫たち
かわいくちょいちょいする猫たちですが、どんなものに好奇心や警戒心を抱くのでしょうか。ねこのきもち投稿写真ギャラリーに投稿された写真のなかから、猫たちが興味を示すものを見てみましょう。
トンネルの紐にちょいちょい
トンネルよりも、トンネルから出る紐に興味を示す猫ちゃん。ちょいちょいとカミカミを繰り返すので、ちょうちょ結びにして遊ばないようにしたんだそう。ちょいちょいする姿もかわいいけれど、トンネルにも入って遊んでね!
猫草にちょいちょい
目の前の猫草を、食べずにちょいちょいし始めた猫ちゃん。草独特の動きが気になるのでしょうか。おもちゃじゃないものほど、猫の好奇心をくすぐるのかもしれませんね。
氷にちょいちょい
暑いので氷をあげたら、ちょいちょいしながら舐め始めた猫ちゃん。氷の冷たさに警戒しているのでしょうか。ただこの冷たさは、クセになるかもしれません。
猫がちょいちょいするのは、興味と警戒する気持ちから。力の入り具合や猫の姿勢も観察すると、触れているものに対する猫の気持ちが見えてくるでしょう。
参考/「ねこのきもち」特別編集『愛猫の本音事典』(監修:動物関係のライター・エッセイスト 加藤由子さん)
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。