猫が好き
UP DATE
多頭飼育崩壊現場から保護された子猫。病気発覚など逆境を乗り越え、新しい飼い主と幸せに暮らす
猫たちの中には、過酷な環境で暮らしているコもいます。
今回紹介するのは、Instagramユーザー@ofukichanさんの愛猫・ふきちゃん(♀・取材当時、推定年齢1才8カ月)。ふきちゃんは、多頭飼育崩壊現場から保護されたコだそうです。
ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、ふきちゃんとの出会いのエピソードなどについて、飼い主さんにお話を伺いました。
多頭飼育崩壊現場から保護。過酷な環境で暮らしていた
多頭飼育崩壊現場からふきちゃんが保護されたのは、2020年の秋頃。そこには70匹ほどの猫たちがいたそうで、ふきちゃんはそのうちの1匹だったといいます。
飼い主さん:
「保護当時のふきちゃんの体重は1.6kgとあまりにも小さく、当初は子猫だと思われていたそうですが、歯が生え揃っていることなどから、生後半年は過ぎているのではないかと考えられたそうです」
また、動物病院で診察を受けると、ふきちゃんは子宮蓄膿症にかかっていることが発覚したそう。子宮蓄膿症の手術と治療を経たふきちゃんは、ボランティアさんの家で過ごすことに。
さまざまな逆境を乗り越えて、懸命に生きるふきちゃんの姿をInstagramで見守っていた飼い主さんは、「このコに会ってみたい」と、ふきちゃんが参加する譲渡会に足を運んだそうです。
ふきちゃんに会いに行ったときのことを、飼い主さんはこのように話します。
飼い主さん:
「当時のふきちゃんは、ボランティアさんたちに『ひまわりちゃん』と呼ばれていました。とっても可愛いお顔と、譲渡会の会場で緊張して縮こまる猫が多いなか、足をおっぴろげて毛繕いをする姿に愛着が湧いて。すぐに譲渡のトライアルをお願いしました」
人なつっこくて甘えん坊! トライアル初日から、ふきちゃんの順応性の高さに驚き
トライアル初日から、人なつっこくて甘えん坊な姿を見せてくれたというふきちゃん。家に着いても怯える様子はあまりなく、ケージから出してみるとすぐに床でゴロゴロし始めたそうで、飼い主さんご夫婦はふきちゃんの順応性の高さに驚いたといいます。
飼い主さん:
「ふきちゃんは、一通り歩き回ってお部屋探索を終えると、また私たちの足元に来てごろりん。ナデてみると、ゴロゴロと喉を鳴らしてくれました。
もっとびくびくして、シャーシャー言われるのを覚悟していたので…拍子抜けするとともに、ふきちゃんの甘えっぷりに私たちはデレデレでしたね(笑)」
ふきちゃんを家族に迎え、笑顔と癒しの日々がスタート

2021年3月にふきちゃんを正式に家族に迎えて、約8カ月が経過します。一緒に暮らすなかでわかったのは、ふきちゃんはものすごく可愛いけれど、ときどきドジな一面があるということ。
遊びの途中でよく頭や足をぶつけたり、テーブルや棚の端を歩いてずり落ちたりすることもあるようで、ご夫婦はふきちゃんのドジな姿にいつも笑っているのだとか。

ふきちゃんとの暮らしは、日々笑顔と癒しであふれているそうです。
飼い主さん:
「ふきちゃんは、自分より大きいふわふわのベッドやぬいぐるみを咥えて運んだり、戦うのが得意で。一生懸命すぎるふきちゃんの姿は、毎回おもしろすぎます(笑)
また、ふきちゃんはとても甘えん坊で、私たちの顔の近くや膝の上でたっぷり甘えてから、全体重を預けて身を任せて眠ってくれます。
私たち夫婦にとって、ふきちゃんは待望の猫ちゃん。ふきちゃんと家族になって、笑顔と癒しの日々が始まりましたね」
最後に、ふきちゃんへの思いを聞いてみると、飼い主さんはこのように話してくれました。
飼い主さん:
「生まれてから保護されるまで、多頭飼育崩壊現場という厳しい環境で過ごし、子宮蓄膿症も乗り越えて出会ったふきちゃん。そんなふきちゃんを、精一杯幸せにしてあげたいなと思う一心です。
健康に気をつけながら、甘えん坊なふきちゃんを存分に甘やかしてあげたいです。そして、できる限りの時間をふきちゃんと過ごしていきたいなと思います」
飼い主さんご夫婦のもとで、のびのびと暮らしているふきちゃん。日常の様子は、ぜひInstagramでもご覧ください。
写真提供・取材協力/@ofukichanさん
取材・文/雨宮カイ
UP DATE