みなさんは“白猫”というとどんなイメージをお持ちでしょうか。一般的に、白猫については幸運にまつわる言い伝えが数多くあり、性格においても「おとなしさや気品を感じる」という人が多いよう。そのほかにも、白猫には不思議な魅力がたくさんあるのです。
今回は、哺乳動物学者の今泉忠明先生に監修いただいた内容をもとに、白猫にまつわるさまざまなエピソードをご紹介します。
白猫には、子猫のときだけ模様があらわれることがある!
別名「ホワイト・ソリッド」とも呼ばれる白猫の特徴は、なんといっても全身白一色であること。ただ、子猫期だけ頭頂部に“キトンキャップ”と呼ばれるブチ模様があらわれることもあります。あらわれるブチの色や模様は、その猫が潜在的にもつ遺伝子によって異なり、成長するにつれ消えていくことが多いようです。
なお、鼻と肉球は薄めのピンク色が基本。活発に遊んだあとなど血流がよくなると、少し濃いピンクに変わります。
白猫は“オッドアイ”が生まれやすい!?
白猫の目の色は3パターンあります。青系、黄系、そして左右で色が違う“オッドアイ”です。オッドアイは猫の中でも特に白猫に多く見られるもので、理由ははっきりと解明されていないものの、白猫がもつ「白い毛をつくる遺伝子」が影響していると考えられているようです。
白猫のオッドアイは片方が青、もう片方が黄に近い色になるため、それぞれを連想する色として日本では“金目銀目”とも呼ばれます。このことから「白猫は金運を招く」という言い伝えもあります。
白猫は繊細でおとなしい性格が多い?
真っ白な毛並みが美しい白猫ですが、ほかの色と比べて目立つ白を全身にまとうということは、自然界においては天敵からも襲われやすいということ。それゆえ白猫の性格には、周囲の様子を注意深く見ながら行動するような慎重さや、人やほかの猫を寄せつけない繊細さが見られることが多いようです。
白猫に縁起がよい噂が多いのは「数の少なさ」と「神聖なイメージ」から
「白猫は神のつかい」「白猫の夢を見ると、縁起がよい」「道で白猫を見ると、よいことが起きる」といった言い伝えを聞いたことはありますか? 白猫にまつわる言い伝えには、幸運に関するものが多くあります。
その理由としては、白猫は比較的数が少ないことから「出会うと運がよい」 といった噂が広まったと考えられます。また、純白の動物は神聖なイメージがつきやすいため、縁起のよさに結びつけられたようです。
知れば知るほど、白猫の魅力は奥深いですね。
ちなみに白猫にまつわる幸運な言い伝えは、海外にも同じようなものがあるとのこと。白猫に神聖なイメージをもつのは世界共通なんですね!
白猫に出会ったら、「ラッキー!」と思いつつ、ぜひこれらのエピソードを思い出してくださいね♪
参考/「ねこのきもち」特別編集『体の色・模様から愛猫のことを知ってもっと仲よく!楽しく! 毛柄がいっぱい!ねこのきもち』(監修:哺乳動物学者 川崎市環境影響評価審議会委員 「ねこの博物館」館長 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/Ru-Rie
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。