猫好きの間でよく耳にするニャン語のひとつに、「イカ耳」があります。どんなしぐさを指す言葉で、どういう状況になるとイカ耳が出現するのでしょうか?「いぬ・ねこのきもち」のアプリに投稿された写真から、イカ耳になった猫たちの様子もご紹介します。
どんなしぐさ?「イカ耳」の由来
「イカ耳」は、猫が耳を外向きにピンと張るしぐさのことをいいます。その姿がまるでイカのようなシルエットになることから、こう名付けられました。
イカ耳は、猫が警戒している状態のときに見せるしぐさです。耳を外側に向けることで物音をしっかり聞き取れるようにしており、イライラしているときや不満があるときに、このような耳の形になるといわれています。
耳を外向きにする猫の気持ち
猫の耳の根元には27もの筋肉があり、これにより猫は耳を180度動かすことができます。そのため、耳の角度にいろんな気持ちが表れるのです。
イカ耳のほかにも、猫はさまざまな理由から耳を外側に向けることがあります。ここからは、耳を外向きにするときの猫の気持ちを、詳しく見ていきましょう。
「怒りや拒否」の気持ち
耳に力が入り、後ろへ反っているときは怒りや拒否の気持ちを感じています。耳が反る角度は、気持ちの強さに比例して大きくなります。
「恐怖」の気持ち
何かに怯えて恐怖を感じているときは、全身に力が入って体が縮こまり、耳もペタッと伏せるように平たくなります。
「リラックス」している
猫はリラックスしているときに、少しだけ耳が外に向くことがあります。不機嫌なときと比べると、頭が少し下がり気味で、目も閉じ気味になっているでしょう。
どんなときに出現?猫たちのイカ耳写真
最後は、実際に猫たちのイカ耳が出現した状況を、「いぬ・ねこのきもち」のアプリに投稿された写真から見てみましょう。
地震後のイカ耳
こちらのマンチカンの女の子は、地震のあとでイカ耳になったそう。確かに、警戒して耳をそばだててしまう状況かもしれません。
「おめでとう」と言われてイカ耳
こちらのアメリカンショートヘアの女の子は、飼い主さんが「誕生日おめでとう」と言ったらイカ耳になってしまったそう。祝福する気持ちで言っただけなのに、なぜイカ耳に(笑)
眠りながらイカ耳
こちらのMIXの男の子は、飼い主さんの膝の上で眠りながらイカ耳になっています。気持ちよくて、リラックスしているのかもしれません♡
このように、イカ耳は日常のいろいろな場面で出現するようです。
もし猫がイカ耳になっていたら、どんな気持ちなのかを読み取って、上手にコミュニケーションをとってあげたいですね。
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】耳でわかる猫の気持ち 「イカ耳」のときは?』(監修:ねこのきもち相談室獣医師)
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。