猫が好き
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母猫とはぐれた子猫を保護 「小さな命を助けたい」と願った日から1年半が経過した、今の姿
突然猫を保護することになり、ドキドキした経験のある人もいるのではないでしょうか。

Instagramユーザーの@sa___ki.11さんもそのひとりです。ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、愛猫・めんまちゃん(取材当時1才)との出会いのエピソードや今の暮らしについて、飼い主さんに2回に分けて(2021年5月/2022年5月に取材)お話を伺いました。
母猫とはぐれてしまっためんまちゃんを保護することに
めんまちゃんとの出会いは、2020年10月のことでした。飼い主さんのご主人の職場付近で、野良猫が赤ちゃんを出産したそう。職場の人たちとその様子を見守っていたそうですが、ある日子猫が1匹だけポツンと取り残されていたのだとか。その子猫が、めんまちゃんでした。
飼い主さん:
「めんまは、母猫をニャーニャー鳴いて呼んでいたそうですが、1日様子を見ても母猫は現れなかったようです。夫から『子猫を連れて帰る』という連絡をもらい、ミルクと哺乳瓶と寝床の準備をしてドキドキしながら、ふたりの帰りを待っていました。
初めてめんまを見たとき、嘘みたいに小さく雛鳥のようで。目ヤニで目は開いておらず、不安だったのかすごく鳴いていましたね」
カラスに狙われる危険性もあったため、めんまちゃんを保護することを決めたご主人。こうして飼い主さんご夫婦は、めんまちゃんを家族に迎え、猫との暮らしが突然始まったのでした。
めんまちゃんを見ていて、「この小さな命を助けたい」と思った
保護したときのめんまちゃんは体がとても冷たく、ご夫婦は必死でめんまちゃんのことをあたためてあげたそう。飼い主さんは当時のことを、このように振り返ります。
飼い主さん:
「目が開かず心配でしたが、『猫ちゃん!』と呼びかけると『ニャー!』と声がするほうに顔を向けて頑張って返事をする姿が、とても愛おしかったです。
ミルクをあげたらものすごい勢いで飲んでくれて、こんなに小さな体で一生懸命に生きようとする姿に突き動かされて。『何が何でもこの小さな命を助けたい!』と思いました」
保護した日は、めんまちゃんが息をしているかどうか、体調に異変がないかなど、不安で一睡もできなかったそう。
翌日に朝一で動物病院に連れていくと、めんまちゃんは「猫風邪」と診断されたものの、そのほかは特にケガや病気などはなく、ご夫婦は一安心したといいます。
飼い主さん:
「目ヤニを綺麗に取ってもらい、めんまの目が開いたときはすごくすごく安心しました。
猫風邪なので目は結膜炎気味ですごかったですが、大きなお目めに感動! 『なんて可愛いんだこのコはー!』と心の中で叫びました(笑)」
育児は大変だけれど、たくさんの笑いも
夜中も2時間おきにミルクを与えたりと、子猫の育児に慣れるまでが大変だったと話す飼い主さん。そんな日々の中でも、めんまちゃんは飼い主さんのことをたくさん笑わせてくれたのだとか。
飼い主さん:
「ウンチが出なくて、初めて病院を受診した日から2日後に心配で再度病院に連れていくと、診察台の上でウンチをして、先生と大笑いしたことがありました。
私の手のひらの中で寝ていて、一度噴水のようにオシッコをしたこともあり、めんまも『わー』みたいな顔をしていて(笑) 人間の赤ちゃんみたいで、ものすごく可愛かったですね」
ご主人とサポートし合いながら、めんまちゃんのお世話をしていた飼い主さん。
少しずつ歩けるようになったと思ったら、飼い主さんの体をよじ登れるようになって、あっという間に肩のところまで登れるようになったり、昨日は登れなかった階段が今日は登れるようになっていたりと、「めんまの成長の早さに、驚きと嬉しさを感じた」と、飼い主さんは振り返ります。
好奇心旺盛で活発なコへと成長!
好奇心旺盛で活発なおてんば娘へと成長しためんまちゃんは、毎日「ひとり大運動会」を開催しているのだとか。
また、とても人懐っこく甘えん坊な性格でもあり、ご夫婦のあとをいつも追いかけているそう。そんな姿を見て、飼い主さんは「犬みたいな猫だな」と感じるといいます。

めんまちゃんの可愛いところについて、飼い主さんはこのように話します。
飼い主さん:
「めんまは毎朝、オデコをごつんとくっつけて私のことを起こしてくれて、夫を起こすときには、私の肩に乗って一緒に夫を起こしにいきます。
抱っこが好きらしいのですが、特に夫に抱っこされながら髭でスリスリされるのが大好きで。『私も髭が欲しいぜ、くそぅ!』って感じです(笑)」
ご夫婦が帰宅すると、めんまちゃんは喉を鳴らして全力で喜んでくれたり、夫婦喧嘩をしているとふたりの顔を交互に見ながら「ニャー!」と参加してきたりもするのだそう!
めんまちゃんのおかげで、日々の生活がより楽しいものになっていると感じているといいます。
飼い主さん:
「夫が毎朝めんまに『お前まだでっかくなる?』と抱っこしながら話しかけているのですが、どこまで大きくなるのか楽しみです! 元気にすくすく育っていってほしいですね」
【その後に迫る】1才になっためんまちゃん、現在の様子は?

前回の取材から1年が経過し、めんまちゃんはすっかり大人の猫へと成長しました。めんまちゃんのその後のエピソードについて、飼い主さんに改めてお話を聞きました。
——前回の取材以降のめんまちゃんの成長について、どのように感じていますか?
飼い主さん:
「体は少し小柄で体重は3.5kgですが、初めて出会ったときの10倍ほどになりました。
余談になるのですが、小さい頃は『めんま』でしたが、名入れの首輪をたまたまカタカナで作ったらそっちのほうがしっくりきて、最近はカタカナの『メンマ』にしています!」

——メンマちゃんは相変わらず甘えん坊なのでしょうか?
飼い主さん:
「そうですね。目が合うだけでグルグルと喉を鳴らしてくれて、とても可愛いです。私が掃除やメイクをしていたり、夫と2人で話していたりすると『なにしてるの〜? メンマも仲間に入れてー!』と言うかのように背中に飛び乗ってきたりもします。
また、私や夫が帰ってくるとリビングのドアの前でお腹を見せて、体をグニャグニャさせた“こんにゃく状態”でお出迎えしてくれたりもします(笑) このときは無抵抗なので、しばらくメンマの抱っこタイムを楽しんでいますね」
メンマちゃんとの暮らしは笑いと癒しがたくさん!

——メンマちゃんとの暮らしで、印象に残っていることはありますか?
飼い主さん:
「メンマは毎晩、私の胸の上で寝てくれます。お陰で私は寝返りが打てないので、毎朝体がバキバキですが、メンマの寝顔がものすごく可愛いので全然苦になりません。
以前に一度だけ、メンマがたまたま私の胸からずり落ちて、私の胸と腕の間で仰向けで寝ていたことがあったのですが、そのときのメンマの姿がめっちゃ人間みたいで(笑) それがちょうど夫と私の間だったので、3人揃って“川の字”になっていて笑ったことがありましたね」

——メンマちゃんとの暮らしは、笑いと癒しであふれているようですね。
飼い主さん:
「最近、私が在宅ワークになって日中家にいる時間が増えたのですが、休憩で私が在宅部屋から出てくると、メンマも起きてくれてお鼻にゴチンと挨拶をしてくれるんです。それが休憩中の癒しで、いつも幸せを感じています」
メンマちゃんの存在に感謝する日々
——改めてになりますが、メンマちゃんと過ごす日々をどのように感じていますか?
飼い主さん:
「メンマがいることで、何でもない日常すべてに幸せを感じます。毎日メンマの存在に感謝しています。
メンマがいることで早寝早起きになって生活リズムが整い、毎日の掃除も欠かせないのでお家が綺麗になりました。洗濯物を干すのも付き合ってくれるので、洗濯も楽しいです。
夫もメンマと会話するときは、私が見たことないくらい甘々になるので…(笑) そんな姿を見ていると、『メンマは本当に癒しだな〜』と思います。メンマは我が家には欠かせない存在ですね」
写真提供・取材協力/Instagram(@sa___ki.11さん)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文/雨宮カイ
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