猫が好き
UP DATE
深い傷を負い庭に迷い込んできた生後1カ月の子猫を保護 猫嫌いの飼い主の心を撃ち抜いた“甘えん坊っぷり”にほっこり

出会いは突然訪れたといいます。
庭の室外機の下に迷い込んだちくわぶちゃんを保護

ちくわぶちゃんがどこにいるのかわからなかった飼い主さんですが、近所の中学生が「室外機のところに子猫がいる」と知らせてくれたのだとか。のぞいてみると、ちくわぶちゃんはどこかへ逃げて行ってしまったようです。
しかし、その次の日もまた室外機の下から鳴き声が。そこには、弱ったちくわぶちゃんの姿がありました。逃げるような元気はなく、飼い主さんの夫が保護したといいます。
飼い主さん:
「私は幼いころに野良猫に引っ掻かれたりした思い出から猫が苦手でしたが、主人が子猫を抱きしめて離さないので(笑)、飼うことになったんです」

診察の結果、ちくわぶちゃんのお腹の中はからっぽ。小さな体にはノミとダニがたくさんついており、お腹の中にも寄生虫がいたので治療を受けたそうです。
また、ちくわぶちゃんの小さな体には、痛々しい傷もあったといいます。
飼い主さん:
「腕には、骨まで見えるほどの深い傷がありました。おそらくですが、カラスか何かに突かれた傷ではないかと思います。それで逃げて迷子になり、我が家まで来たのではないかと思っています」
保護した1日目から“甘えん坊っぷり”を発揮し、飼い主さんをメロメロに!

「ちくわぶは、お母さん猫と離れてしまい温もりが恋しかったのかもしれません」と話す飼い主さん。甘えてくるちくわぶちゃんの可愛さに、猫嫌いだった飼い主さんも「まんまと心を撃ち抜かれてしまいました」と、想定外だったようです。
ちくわぶちゃんは、どんなコに成長した?

甘えん坊っぷりは今も健在で、寝るときは飼い主さんの布団で一緒に寝ているのだそう。「抱っこをせがんでくるので、赤ちゃんを抱っこするようにちくわぶを抱きながら台所に立ったりしています」と、ちくわぶちゃんは飼い主さんといつも一緒にいたいようです。

飼い主さん:
「階段や家族の膝に登るときによく踏み外したり、台所で自分のしっぽの存在を忘れてよく汚したり濡らしてしまうことがあります」
一緒に暮らす犬のあんずちゃんとの関係性の変化も

ただ、つい最近になって急接近の兆しが見え始めたといいます。
飼い主さん:
「ちくわぶは体が大きいあんずのことが少し怖いのか、あんずと近くで寝ることはあっても触れるのは嫌がるんです。でも、先日あんずをブラッシングしていると、ちくわぶが近づいてきて『私もやってー』と、あんずに体を擦り付けていました。
ちくわぶが自分からあんずに触れるのが初めてのことだったのでびっくりしたし、なにより可愛かったです。『少しずつ距離が縮まっているのかも……?』と、淡い期待をしています」
「いつまでもおうちの中で幸せにのんびり過ごしてほしい」

そんなきっかけをくれた大切なちくわぶちゃんへ、飼い主さんはこんな思いを語っていました。
飼い主さん:
「過酷な外の世界から解放されたちくわぶには、いつまでもおうちの中で幸せにのんびり過ごしてほしいと思います。あと、今のままでも十分ではあるのですが、あんずと今よりもっと距離が縮まってくれたら嬉しいですね」
取材・文/凛香
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年2月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
UP DATE