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「十兵衛がいるから頑張れる」母を亡くして悲しむ飼い主さんを奮起させた愛猫、5年間を振り返るエピソードが尊い!

「2024.6.29、今日はうちのコ5年記念日! 保護シェルターから譲り受けてからあっという間の5年。と書きつつ、もう5年かという気持ちも。これからも一緒に穏やかに暮らせますように」

そんなコメントに添えられた4枚の写真には、飼い主のX(旧Twitter)ユーザー@Jubei0629さんの愛猫「十兵衛(じゅうべえ)」くんの姿が。保護当初、生後推定3カ月ほどだった子猫時代の姿と5才になった現在の姿、そして記念日を祝うおやつの入った器が写っています。
お迎え当初、へそ天になって寝そべり飼い主さんを見上げる十兵衛くん
お迎え当初、へそ天になって寝そべり飼い主さんを見上げる十兵衛くん
@Jubei0629
小さかった十兵衛くんは、飼い主さんのもとですくすくと成長。真っ白な被毛とパステル調のグレーとブラウンの柄が愛らしい“イケニャン”になりました。

十兵衛くんと飼い主さん、どのように出会い、現在に至るのでしょうか? 詳しいお話を伺いました。
「うちのコ記念日」5周年を迎えた十兵衛くん。“5”の数字を立てたおやつでお祝い!
「うちのコ記念日」5周年を迎えた十兵衛くん。“5”の数字を立てたおやつでお祝い!
@Jubei0629

保護シェルターからお迎えした十兵衛くん

保護シェルターにいた頃の十兵衛くん(左)
保護シェルターにいた頃の十兵衛くん(左)
@Jubei0629
十兵衛くんをお迎えする前、飼い主さん家族は同じ保護猫・保護犬シェルターから保護犬を1匹、譲り受けました。その後、飼い主さんの両親は定期的に保護シェルターへ寄付を続けながら「次に、保護犬や保護猫を譲り受けるときは、また同じシェルターからお迎えしよう」と決めていたそう。

そうして飼い主さんが30才になるとき、仕事や収入、生活が安定したことから「1匹でも犬や猫の命を救うことができたら」という思いから、同シェルターへ「保護猫を迎えたい」と連絡。ところが、そのときはタイミングが合わず、シェルターに保護猫がいませんでした。

それから数カ月後、飼い主さんに転機が訪れます。

飼い主さん:
「今の十兵衛とその兄弟猫をはじめ、そのほかの子猫が保護されたことを知り、実際に会いに行きました。実は、シェルターのブログ写真で一目見たときから、十兵衛をお迎えしたいと考えていたのですが、シェルターの方から十兵衛は兄弟猫と離れると怒ってしまうため、兄弟2匹で受け入れられない場合、譲渡は難しいと言われたのです」

「いったんは、あきらめかけましたが、再び、チャンスが訪れました。保護猫カフェでデビューをしたときから、兄弟でそばにいることが減ったとのこと。そのため、十兵衛を1匹でも譲渡してもらえることになりました」

十兵衛くんとの新生活。大変だったこと、うれしかったことは?

飼い主さんが帰宅すると立ち上がってお出迎えをする十兵衛くん
飼い主さんが帰宅すると立ち上がってお出迎えをする十兵衛くん
@Jubei0629
こうして、飼い主さんのおうちにやって来た十兵衛くん。生活環境がガラリと変わったことから、当初は、1週間ほど夜鳴きが続いたり、緊張のあまり30分に1回はトイレに行ったりと落ち着かない様子だったそうです。

飼い主さん:
「1週間が経つ頃には、そうしたことも無くなりました。それよりも、1才になったとき、ワクチンを打ったあと、体調不良に陥り、『このまま毎日、点滴が必要になるかもしれない』と獣医師から告げられたときは、緊張が走りました。幸い、1週間ほどすると食欲も戻り、それ以降のワクチンも問題なく接種することができています」

一方、十兵衛くんをお迎えしてうれしかったこともありました。

飼い主さん:
「保護シェルターでは、「スカイ」くんという仮名で呼ばれていました。うちに迎えてから、十兵衛と名付け、自分の名前を認識したと思える表情を見せてくれたときのことが、今でも忘れられません。ハッとしたような顔で、自分のことを呼んでいるのだと察知したのです。それからは名前を呼ぶと、うっとりとした表情を浮かべながら、のどをゴロゴロと鳴らすようになりました。今では、名前を呼ばれることが大好きに。呼ぶと走ってきて転がったり、なでられながら名前を呼ばれたりするとよろこびます」

「帰宅すると、留守番をしていた十兵衛が怒って鳴きながらドアの前に立っていることも。待っていてくれてたんだなと思うとうれしくなります」

また、飼い主さんは自ら保護シェルターへの寄付をするように。犬や猫を譲り受けてから家族みんなが幸せになったと感じていることから、少しでも貢献したいと考えています。

私生活においても、いくつか変わったことがあったそうですよ。

飼い主さん:
「仕事や資格取得に邁進し、在宅勤務を積極的にできる会社へ転職。十兵衛といる時間がたくさん増えました。『自分の人生をより良くしたい』と考えるようになったのは、十兵衛と過ごす時間を増やしたいと思うようになったことがきっかけになったと思います」

最愛の母を亡くした飼い主さん。十兵衛くんの存在が励みに

飼い主さんのデスクにやって来て、じっと見つめる十兵衛くん
飼い主さんのデスクにやって来て、じっと見つめる十兵衛くん
@Jubei0629
十兵衛くんのために、ライフスタイルを変える試みを実行した飼い主さん。普段、十兵衛くんはどのように過ごしているのでしょうか?

飼い主さん:
「性格は、優しくて素直。今まで一度も引っかかれたことも、シャーと威嚇されたこともありません。イタズラをして困らせようという考えは、まったく無さそうです。一度だけ、キッチンに登ったとき叱ったことがあったのですが、『これはいけないことなんだ』と認識したのか、それ以降、二度としていません」

「ものすごく食いしん坊でもあります。ごはんの1時間前からパソコンの前に立って要求したり、給餌機の前でジーッと座って待ったりすることも。ものすごい勢いで、一粒も残さず食べます。たまに一粒、飛ばしてしまって見逃しているときは、『残ってるよ』と声をかけると、ものすごい勢いで走って来てパクリ。朝も1時間前から『おなかがすいた』と訴えるように起こしにやって来て、応えてもらえないと、私の首元で香箱座りをしながら、顔をずっとのぞき込みます(笑)」

十兵衛くんとの生活を第一に、ともに歩んできたこの5年。飼い主さんにとって「いなくてはならない存在で、幸せを毎日生み出してくれる存在」になっているといいます。

飼い主さん:
「私がどんなに落ち込んでいても、十兵衛がいるから頑張れますし、また前向きにもなれます。母が一昨年、他界し、人生で1番つらい時期を過ごしました。仕事もなかなか手につかず、毎日、つらくてたまりませんでしたが、目の前にある命、十兵衛のために働こうと気持ちを切り替えることができました」

「生前、母は誰よりもどうぶつを愛し、寄付などをしていました。きっと母も十兵衛や実家の犬を大切にすること、そして救える命のために行動することを望んでいると思います。十兵衛がいなければ、私は、なかなか前を向くことができなかったでしょう。毎日を幸せにしてくれる十兵衛には、ありがとうと伝えたいです」

写真提供・取材協力/@Jubei0629さん/X(旧Twitter)
取材・文/佐東みかん
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。2024年8月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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