元野良猫が家族に！2匹の保護猫が愛されて幸せに成長するまでのハッピーエピソードが尊い

抱き合って眠る姿にキュン……！

紹介するのは、X（旧Twitter）ユーザー@katsusagosakanaさんが投稿した動画と写真です。

動画には、生後推定4カ月ほどだったキジトラ猫の「かつお」ちゃんと生後推定3カ月ほどだった茶白猫の「さごし」ちゃんがケージ越しにじゃれ合う姿が。一方、同時に投稿された写真には、1才8カ月になったかつおちゃんと1才7カ月になったさごしちゃんが、お互いを抱きしめ、すやすやと眠る姿が写っています。

飼い主さんの実家近くで生まれたかつおちゃんとさごしちゃんは、縁あっておうちに迎えられ、温かな愛情の中で幸せに成長しました。そこにはどのような経緯があったのでしょうか？詳しいお話を伺いました。

#これがこうなる選手権 pic.twitter.com/vNt1sydlT0
— ネムノキ (@katsusagosakana) May 24, 2024

突然、訪れたかつおちゃんとの出会い

かつおちゃんとさごしちゃんは、飼い主さんの実家近くで生まれた元野良猫でした。

もともと猫が好きで、子どものころから猫と暮らしていた飼い主さんは、結婚してからも「子育てがひと段落したらまた猫と暮らしたい」という夢を持っていたそう。しかし、責任感の強い飼い主さんの娘さんはいきものを迎えることに反対。その夢はなかなか叶いませんでした。

それからしばらく経った頃、転機が訪れます。飼い主さんの兄家族が子猫を保護したことをきっかけに、家族みながそのかわいらしさに心を動かされたのです。そうして猫をお迎えする準備が始まりました。

家族の中で『お迎えするなら保護猫を』という話が持ち上がったとき、ちょうど近所で子猫の里親を探しているという話を耳にしました。早速、そのおうちを訪れた飼い主さんは、そこでキジトラ猫のかつおちゃんと出会うことに。

飼い主さん：
「2022年6月頃のことでした。小さくてふわふわしたかつおを抱っこしたとき、家族として迎え入れようと心が定まったのです。おうちの方に『必ず、幸せにします』と伝え、かつおには持参したキャリーケースの中に入ってもらい、一緒に帰宅しました」

かつおちゃんのやんちゃぶりにてんてこまい！さごしちゃんをお迎えするきっかけに

そうして、かつおちゃんをお迎えしてから3カ月後、迎えられたのがさごしちゃんです。

当時、かつおちゃんは、やんちゃで元気いっぱい！そのエネルギッシュな行動は、ときに飼い主さん家族を悩ませるほどでした。飼い主さんは「このままでは子どもたちが猫を怖がるようになるのではないか」という心配をするように。どうしたらよいものかと熟慮を重ねた結果、同居猫をお迎えすることで、かつおちゃんが社会性を身につける一助になるのではないかと思い至ったのです。

飼い主さん：
「再び、近所のおうちを訪ねました。すると、さごしが私のもとへ近寄って来たのです。どうやら体調が思わしくない様子で、そのときは目やにが出ていました。私が持って来たキャリーケースの中へ自ら入ったさごしを目にして『このコを幸せにできるのはうちしかない』という思いに。そうしてお迎えすることを決意したのです」

同居を始めたかつおちゃんとさごしちゃんに変化が…！

こうして飼い主さんのおうちで一緒に暮らすようになったかつおちゃんとさごしちゃん。

飼い主さんの思った通り、さごしちゃんをお迎えしてから、かつおちゃんのやんちゃぶりは少しずつ落ち着いていきました。また、当初、さごしちゃんは目やにを患っていましたが、動物病院を受診し、順調に回復。きれいな瞳を取り戻すことができました。

同居を始めたかつおちゃんとさごしちゃんは、すぐに仲良しに。飼い主さんは、2匹が寄り添う姿を目にして「仲良く過ごしてくれることが一番の喜びです」とその思いを語っています。

飼い主さん：
「かつおとさごしが初めて顔を合わせたときは、追いかけっこがスタート。ところが、すぐに疲れてしまい、寄り添って眠り始めました。その姿を目にしたときは、本当に胸が温かくなったのを覚えています。さごしをお迎えして良かったと思った瞬間です」

その後、かつおちゃんとさごしちゃんはすくすくと成長。それぞれ、おうちにやって来たときと比べると仕草や行動などに大きな変化が見られるようになりました。

飼い主さん：
「かつおは、やんちゃぶりに手を焼いたこともありましたが、今では、すっかり“お姉さん猫”らしくなりました。おもちゃで遊ぶときも、まず、さごしに遊ばせてから自分の番を待つなど気を遣う様子が見られます。また、じゃれるときの力加減もできるようになりました」

「一方、さごしは名前を呼ぶと鳴いて返事をしてくれたり、遊びたいときはおもちゃをくわえて来てくれたりするように。『トイレを片付けて』とアピールしてくれるなど、コミュニケーション能力が高くなったように感じられます。最初は、とても小さく痩せていましたが、今ではかつおより大きく成長しました」

個性あふれるかつおちゃんとさごしちゃん。飼い主さんが伝えたい思いとは？

かつおちゃんとさごしちゃんは、ともに2才（取材時）になりました。成長にともない、かつおちゃんはツンデレ、さごしちゃんは天真爛漫というようにそれぞれのキャラクターも明らかになってきたようです。

飼い主さん：
「かつおは、普段は触られるのを嫌がる素振りを見せますが、ときどき自分から寄ってきて甘えます。おしりをトントンされるのが大好きで、してほしいときには自分から寄ってくるかわいらしい一面も。夜は、飼い主が寝るのを待って、あとからそっと布団の上にのってくるなど、気ままな性格です」

「さごしは、愛らしさの塊。少しおっとりとしたところもかわいらしいです。かつおにとてもかわいがられていて、よく毛づくろいをしてもらっています。細かいことを気にしない、無邪気なところが魅力です」

最後に、かつおちゃんとさごしちゃんへの思いについて伺いました。

飼い主さん：
「かつおとさごしは、私たちにとってかけがえのない家族です。猫たちのことを考えると、日々の疲れが払拭されて元気が出てきます。かつおとさごし、そして私たち家族も健康に気をつけて、長生きし、ずっと一緒に幸せに暮らしいきたい。『うちのコになってくれて本当にありがとう！』と伝えたいです」

写真提供・取材協力／@katsusagosakanaさん
／X（旧Twitter）
取材・文／佐東みかん
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。2024年9月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。