猫が好き
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思いがけず保護することになった未去勢のオス。それが……!<続編>
そんな知人Yの体験談には続きがあります。
高速猫パンチ、迫力がありますね!
マルオくんの“元気”をご覧いただいたところで、
さっそく「その後」を語ってもらいましょう。
元気すぎるマルオはどうなった?
知人Y(以下、Y):夫がマルオをとても可愛がっていたので、できれば、わが家の猫にしたかったのですが、先住猫の2匹、とくにオスが怖がってしまい、マルオがいるリビングに出てこられなくなってしまいました。
筆:そうなんですか……。
Y:トイレやごはんはリビングに置いていたので、我慢したのか、はたまたマーキングか、私たちの寝室で粗相がみられるようになり……、最初は粗相癖が昔からある高齢のメスのほうかと思っていましたが、現場を目の当たりにしたら、犯人はオスのほうでした。しかもクローゼットの上に置いた夫の帽子の上にオシッコをしたり、私がオシッコシャワーを浴びてしまう始末。
筆:高い場所からのオシッコというのはあまり聞きませんね。よほどのストレスだったのかも。
Y:その後もお世話でケージを一瞬開けた隙に脱走し、先住猫に襲いかかるなど、心配なことが続いたので、獣医さんに相談したところ、「先住猫の心のケアが必要です」と言われ、やはりうちでは飼えないと判断。動物病院の掲示板で飼い主さんを探すことにしたのでした。
筆:先住猫の心に大きな負担をかけるのも本意ではないですものね。
譲渡はスムーズにできたの?
Y:正直、なかなか決まらないだろうな、と思っていました。もちろん、飼い主希望者が現れなければ、先住猫たちと部屋を分けるなどして、わが家で大事に飼おうと考えていたのですが、掲示板に掲げてすぐ、飼い主さん希望者が現れたのです!
筆:それはよかったですね。
Y:飼い主さん希望の方のお宅まで、ご挨拶がてらマルオを連れて行き、トライアルをお願いしました。電話でも好印象だったのですが、お会いしたらとても素敵な方で。「本当の猫好き」なのだなぁと感激し、まずは1週間預けました。その後「引き取りたい」と連絡をもらい、正式にお願いすることになりました。
新しい場所でマルオは……?
筆:それはよかったです。マルオくんはほかの猫が苦手だったみたいなので、1匹飼いのほうが合っていたのでしょうね。
<この体験談を聞いて……>
マルオくんはもちろん、Yさん宅の先住猫たちの話を聞くと、猫にも「合う環境」「合わない環境」があるのだとあらためて痛感します。猫も人もみんながストレスなく暮らせるように「合う環境」を見極めることは飼い主さんの大事な責任といえるでしょう。
猫を保護する際に気を付けることはたくさんありますが、先住猫がいる場合の保護は慎重すぎるほど慎重にならなくてはいけません。それでも保護して初めてわかることもあります。ただ、一つ言えるのは、一度猫を保護したら、その猫の行き先にきちんと責任をもつこと。自分の家で飼うことができない事情があるなら信頼できる人に譲渡するなど、最後まで見届けることが大事です。
文/Margot
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