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「生きられるか心配だった」生後4週齢の子猫 さまざまな困難を乗り越え、立派に成長した姿にグッとくる
撮影当時の状況を飼い主さんに聞くと、この頃のシナちゃんは離乳期で、ごはんを食べる練習をしていたのだそう。当時のシナちゃんはミルク離れがなかなかできず、飼い主さんが哺乳瓶でミルクをあげながら、少しずつ離乳食を食べるように促していたのだとか。
そんな時期に撮影した、シナちゃんのこちらの写真。飼い主さんは当時について、「ミルクと排泄のお世話が終わり、私の手から離れてよちよち動き回っていたときに、カメラをちょうど見たときの一枚です」と話しています。
生後7カ月になると……
飼い主さんは2枚の写真を比較して、どのようなことを思ったのでしょうか。
「保護猫だったシナは、我が家に来た頃はノミダニが多くついていました。お腹には寄生虫がいて、真菌にも感染。お顔周りや手足の毛が、かさぶたのように固まってしまうことがありました。
寄生虫の影響で嘔吐と下痢を繰り返したこともあり、何度も動物病院を受診。生きられるか本当に心配でしたが、小さな体でいろいろなことを乗り越えて、今ではこんなに大きく成長したんです。
いつの間にか、先住猫のトビ子よりも大きくなりましたね」
ここからは、シナちゃんと飼い主さん夫婦の出会いのエピソードを紹介します。
シナちゃんとの出会い
「保護したもののシナの体は冷たく、もうダメかもと思ったそうです。すぐに動物病院へ連れて行って泥だらけの体をキレイにしてもらい、そのときに生後推定2週齢ほどの三毛猫とわかったそうです。
その後、義姉から『子猫を保護したからお迎えしない?』と連絡があり、夫にも了承を得てお迎えを決意。連絡をもらった次の日に、シナをお迎えに行きました」
そこで、子猫の育て方について獣医師からアドバイスをもらおうと、先住猫のかかりつけの病院へシナちゃんを連れて行くことに。その際に、獣医師から「もしものことがあっても自分たちを責めないように」と言われ、子猫を育てる難しさをあらためて実感したのだとか。
この日から2、3時間おきにミルクと排泄のお世話をする忙しい日々がスタートしたのでした。
シナちゃんの成長を見てほっこりする日々
「人も猫も大好きなコなので、夫や私の膝にすぐ乗って来て甘えます。ときには、夫と私の手を毛づくろいするようなしぐさを見せることもあります。
シナは先住猫のトビ子のことも大好きで、遊んでほしくてすぐに飛びかかったりちょっかいを出しています」
トビ子ちゃんは、飼い主さん夫婦の家に来る前に少しだけ「ほかの猫と暮らした経験」があるようですが、飼い主さんはシナちゃんをお迎えしたときに心配な気持ちもあったと話します。
「ほかの猫と暮らしていたことはあっても、きっとトビ子にはその記憶はありません。トビ子はおしとやかで優しいコですが、『突然、猫が増えて大丈夫か?』『15才と0才という年の差があって大丈夫か?』と、心配に思うこともありました。
でも、一緒に暮らすなかで2匹の距離は少しずつ縮まり、なんとなく一緒の空間で過ごすことが増えたんです」
「シナもトビ子も、我が家には『なくてはならない存在』です。私と夫はトビシナに日々癒されています。いつも癒してくれる2匹の存在に感謝です。
2匹には、これからも元気で健康に過ごしてほしいです。できるだけ長生きしてもらって、ずっとずっと一緒にいたいです」
取材・文/雨宮カイ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2024年5月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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