猫が好き
UP DATE
「施設イチの問題児」の過去がある元保護猫と家族になり8年目 “もじもじ”した姿で飼い主を幸せにする存在に!
何かを言いたげな、どこか恥ずかしそうなもじもじした様子に、Instagramユーザーさんからは「このもじもじ感が可愛いですね!」「いつ拝見しても可愛いです」などのコメントが寄せられており、日本のみならず海外のユーザーさんからも反響を呼んでいました。
43.5万件以上の「いいね」(取材時)がつくなど話題になったきっとちゃんについて、ねこのきもちWEB MAGAZINEは飼い主さんにお話をうかがうことに。
どの写真ももじもじ?
飼い主さんがソファに座っているといつも隣に来て、もじもじしながら見つめてくるといいます。
「当初は、珍しくもじもじしていない愛猫を撮れたときに嬉しくて、上を向いている写真や遊んでいる写真を記念に残すつもりでSNSをしていたんです。
でも、ありのままの愛猫らしい姿をアップし始めたところ『もじもじちゃん』と呼んでいただいたり、ありがたいことに『可愛い』と言っていただくことが多くて。それから、いつも通りの愛猫の姿をそのまま投稿するようになりました」
「きっと」の名前の由来は…
施設の方にも、「施設イチの問題児ちゃんで…初心者の方にはオススメできません。ずっと触れないかもしれないです」と言われていたといいます。
しかし、飼い主さんは「なぜかこのコじゃないと嫌だ」と感じて、お迎えすることを決意。帰りの車内では不安もありましたが、何度も「きっと大丈夫」と言い聞かせていたのだとか。それが、「きっと」という名付けの由来だそうです。
できたこと一つひとつが大きな感動
やがて、飼い主さんの努力が少しずつ実っていきました。
「シャーと言わなかった、ケージから出てきた、おやつを食べてくれた、そっと触ることができた、自分から近くに来た…その一つひとつが本当に大きな感動で。当たり前であろうそれらが、私たちにとっては大変喜ばしいことでした。
たしかに苦労したのかもしれないですけど、遥かに喜びが大きかったです。はじめて横で寝てくれた夜は、もったいなくて眠れなかったのを覚えています」
8回目のうちのコ記念日を迎えて、きっとちゃんにあらためて「ありがとう」と伝えたい
年齢を重ねるごとに、甘えることもどんどん上手になっていきました。前足でちょんちょんとアピールしてきたり、大好きなおやつが欲しいときは大声で鳴いたり、いつも飼い主さんの隣にいたり、ついてきたり——言葉は通じなくても、「大好き」の思いは伝わっているといいます。
「8年前に保護施設できっとと出会い、『たった1匹。数字にしたらたった1だけど、保護猫のために私も何かするんだ』と心に決めて、きっとをお迎えしました。ですが、救われたのも癒されたのも、幸せにしてもらったのも私のほうでした。
不思議ですが、きっとが無防備にすやすや寝ている姿を見るたびに、『今日も私は大丈夫』と思えるんです。きっとが私の人生のすぐそばで、どんなときもそっと寄り添って生きていてくれることが、本当に本当に幸福なことだと感じています。
きっとには、『8年間私の日々に寄り添ってくれて本当にありがとう』と伝えたいです」
「きっとから幸せをたくさんもらっているので、今はきっとや動物の保護活動そのものに恩返ししていきたいというのが私の目標です。これからももっと自分にできることを自分なりに考えて、きっとと一緒に進んでいきたいです。
家族を求めている猫ちゃんやワンちゃんと、優しい誰かが私たちのようにご縁で結ばれますように。きっときっと…と、愛猫とともに願っています」
UP DATE