愛猫が何気なくしているしぐさの中には、さりげない愛情表現も隠されているんです。ここでは、スリスリとすり寄るしぐさの意味や、ニャーニャー鳴くときの気持ちなどに込められた、愛猫からのメッセージを解説します。愛情表現を見逃さないで、絆をもっと深めたいですね。
スリスリすり寄るのはどんなとき?
飼い主さんがくつろいでいるとき、愛猫がスリスリすり寄ってくることがありませんか?それは、愛猫が「ラブラブできるのは今だ!」とわかっているからだと考えられます。日頃から飼い主さんの行動を観察している猫は、甘えられるタイミングを知っています。飼い主さんの仕事や家事が一段落して「くつろぎタイム」に入ったときに、飼い主さんにスリスリすり寄ってアピールしてくるのです。
スリスリすり寄るしぐさに込められた気持ち♡
猫は自分のニオイに囲まれると安心するので、飼い主さんに自分のニオイを付けて安心したいのでしょう。同時に「ここにいるよ」と、飼い主さんに自分の存在をアピールする意味合いもあります。スリスリすり寄るしぐさは、安心したい&気を引きたいという2つの意味をもっているんです。
ニャーニャー鳴くのはどんなとき?
エサ皿のそばやおもちゃのそばで鳴く
猫の知能は、人の3歳児程度だといわれています。そのため、フードがもらえる場所やおもちゃのありかを覚えており、そこで鳴くことで「フードちょうだい」「遊ぼ!」と、飼い主さんに伝えようとしているのだと考えられます。
飼い主さんと目があったとき鳴く
猫は目が合うと「飼い主さんが自分を気にしている」のだと理解します。飼い主さんの目線に応えるように「ニャー」と優しく鳴くのは、親しみのあらわれ。愛猫は、飼い主さんの視線に対して、「気付いているよ」「なあに?」と応えているのでしょう。
なでられたときに鳴く
なでられているときに「ニャッ」と声が出てしまうのは、リラックスしている証拠。気持ち良さのあまり、つい声が漏れてしまうのでしょう。スキンシップが好きな猫は、なでるのをやめると「ニャーニャー」と鳴いて催促することもあります。
ニャーニャー鳴く時に共通している気持ち♡
ニューニャーと鳴くのは、じつは飼い猫ならではの行動です。単独行動を取っていた野生の猫は、他の生き物とコミュケーションを図ることはほとんどありませんでした。しかし、飼い主さんの助けが無ければ生きられない飼い猫は、「母猫」のように信頼している飼い主さんに鳴くことで気持ちを伝え、コミュニケーションを図ることを覚えたのでしょう。
ニャーニャー鳴くときのシチュエーションはいろいろあります。それでも、愛猫が飼い主さんへ自分の感情や欲求を伝えたいという気持ちは、共通しているようです。
愛猫が飼い主さんに自分の欲求をアピールするということは、飼い主さんを信頼している証でもあります。さりげないしぐさを見逃さずに、さまざまな場面でコミュニケーションを楽しみたいですね♪
参考/「ねこのきもち」2018年6月号『毎日は猫からのnyamoreに溢れてる!』(監修:獣医師 行動診療科認定医 ペット行動カウンセラー 藤井仁美先生)
文/HONTAKA