猫が好き
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“チョロ見え”がかわいい猫の舌、その知られざる秘密は?
手の代わり? 筋肉が発達した「猫の舌」
実は3つの味しかわからない「猫の味覚」
逆に、甘みはほとんど感じないといわれています。飼い主さんがおいしいケーキを食べていても、クンクンとニオイをかいで興味を示しても、「ちょうだい、ちょうだい」とねだらないのはそのためです。
「きれい好きで甘えん坊」猫のかわいさは舌があってこそ?
猫の舌には「糸状乳頭」という突起が一面にあり、これがブラシ代わりとなって、被毛についた汚れや抜け毛をなめて取り除くのです。これは、自分自身の体臭を消すことにもつながり、野性時代は、敵から身を隠すのに役立ちました。
また、唾液には殺菌効果があり、常に自分自身できれいな体をキープできる利点もあります。
もう一つ、飼い主さんや子猫、同居猫をなめることで相手に気持ちを伝えることもします。なめて“ニオイ交換”し、「大好き」アピールをしています。また、甘えている時に出すのどのゴロゴロ音も舌を使って出しているので、気持ちを伝えるうえで、猫にとって舌は欠かせないものですね。
撮影/石原さくら、栗林 愛、福田豊文
資料提供/フジタ動物病院
イラスト/Pata
文/ヤマモト トモミ
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