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社会は猫にやさしくなっている?~法改正~クラウドファンディングまで~

猫の飼育件数が増え、「猫ブーム」といわれる一方で、多頭飼育崩壊などの社会問題も後を絶たちません。しかしこのような問題を受け、2013年に「動物愛護法」が改正されました。今回は改正後の「動物愛護法」と、“猫を救う”と注目の「クラウドファンディング」の活動事例についてご紹介します。

猫に“やさしい”法改正、その内容は?

箱から顔出すスコティッシュフォールドの子猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
冒頭でもお話した通り、猫の飼育件数が増える一方で、虐待行為や悪徳業者などによる不適切な扱いが問題視されるようになりました。そういった問題を受け、2013年には「動物愛護法」が7年ぶりに改正されています。

主な改正内容は、以下の通りです。

主な改正内容

・動物がその命を終えるまで適切に飼うことが明記された
・都道府県の保健所などの施設は、理由によっては引き取りを拒否できるようになった
・幼齢の猫や犬の販売制限が設けられた
このような法改正によって、より多くの人が“責任を持ってペットを飼うこと”について、より真剣に考える手助けになるかもしれませんね。

猫を救う?クラウドファンディングによる活動事例

リラックスして寝ている MIX茶×白
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
「クラウドファンディング」という言葉を聞いたことはありませんか?これはインターネットなどを通して、目標を達成するための資金や協力を募り、賛同者にはサービスやグッズなどでお返しをするというシステムです。
近年では、猫を救う活動にこのシステムを利用する事例が増え、注目されています。ここでは、クラウドファンディングにより成立したプロジェクトを3つご紹介します。

里親募集型保護猫カフェの設立

まずは、保護猫の飼い主さんを募集するための「里親募集型保護猫カフェ」の設立を目的としたプロジェクトをご紹介します。このケースではなんと、目標額の200万円を上回る、230万円もの資金がクラウドファンディングにより集まりました。その資金で、2017年3月に『保護猫の家*arigato』がオープンし、これまでに11匹の猫の飼い主さんが決まったそうです。

フィラリア駆除に関する医療機器の再開発プロジェクト

次にご紹介するのは、フィラリアの駆除手術に使用する器具「鉗子(かんし)」の開発費用を募集した、フィラリア駆除に関する医療機器の再開発プロジェクト。製造会社の都合によって生産中止になってしまった「鉗子」を必要とする獣医師の声に応え、医療機器メーカーのシンメディコが立ち上げたプロジェクトで、現在も再販に向けて製作が進んでいるとのことです。

神奈川県動物保護センター内に譲渡施設を建設

最後は、猫の殺処分ゼロを3年連続で達成した神奈川県のプロジェクトについてご紹介します。このプロジェクトでは、次なるステージとして、新しい飼い主さんを見つけるための譲渡施設を動物保護センター内に建設するというものでした。こちらも大成功をおさめ、2019年4月に開設を予定しています。
このようなクラウドファンディングでのプロジェクトの成功は、猫を愛するさまざまな人たちの想いが、社会を動かした結果ともいえるでしょう。

飼い主さんが考える、猫にやさしい社会とは?

カメラ目線のアメリカンショートヘア
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫の飼い主さんは、社会にどのようなしくみを望んでいるのでしょうか。最後に、飼い主さんに聞いた「社会の仕組みがこうなったらいいな」と考える声の一部をご紹介します。

飼い主さんが望む社会とは

・「全国の動物愛護センターや保護団体の猫の画像をまとめて見られるといいな」
・「虐待や飼育放棄がなくなるといいな」
・「愛猫が病気になったら、早退できたり手当がもらえたりできるといいな」
・「すべての猫たちが幸せに暮らせる社会になったらいいな」
法改正やクラウドファンディングなど、社会は猫たちにやさしくなっているのかもしれません。飼い主さんの猫を想う声が届き、1匹でも多くの猫が幸せになれるよう、これからも社会のしくみがよりよく変わっていくことを願うばかりです。
参考/「ねこのきもち」2018年6月号『最新技術から愛護法改正まで 社会はもっと猫にやさしくなった』
文/ishikawa_A
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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