冬の寒さに備え出すこの季節、猫も冬支度をはじめます。寒さが苦手なイメージがある猫だけれど、じつは自分で防寒対策をしているのです!
それは、見た目の変化にもはっきりあらわれています。冬に見られる猫のルックスの変化3つ……飼い主さんは気づいているでしょうか?
①ふっくらする
<奥野すももくん(オス・9才/スコティッシュフォールド)>
冬になると、寒さから身を守るために体を覆う硬い上毛(オーバーコート)が伸び、その下に生える柔らかい下毛(アンダーコート)の量も増えます。これらは「冬毛」と呼ばれて、猫種によってもその量は異なります。
夏は細身の体でスマートフェイスだったのが、冬ではゴージャスモードに♡
首まわりがふわふわに!
寒い時期、人はマフラーを巻いて首を温めますが、猫は首まわりの毛量が増える傾向があります。
それはどちらも首に太い血管が巡っているため、温めると血行がよくなり、体全体が温まりやすいからなのだとか。
②毛色が濃くなる
冬になると、猫は皮膚に近い柔らかな毛(下毛)の量が増えます。それにともなって、色のついた毛も増えるため、濃い色がさらに強調されるように見えるのです。
ちなみに、夏の毛の色はこんな感じ↑↑
顔の中心や耳の色が、冬のほうが濃いとわかりますよね。
③耳の角度が変わる
<冬の時期の橋本トトロちゃん(メス・4才/スコティッシュフォールド)>
耳に張り巡らされた毛細血管が寒さで収縮して、血流が少なくなるため、耳の立ち具合が変わることがあるよう。夏にはピンとしていた耳が、冬にはへにょんと脱力状態気味に!
とくに、もともと垂れ耳のスコティッシュフォールドに多く見られるといわれています。
<夏の時期の橋本トトロちゃん(メス・4才/スコティッシュフォールド)>
冬に見られる猫のルックスの変化、ぜひ観察してみてくださいね♫
参考/「ねこのきもち」2016年11月号『見た目、行動、居場所…冬の3大チェンジ観察しよう!』
(監修:哺乳動物学者 今泉忠明先生)
※ここで使用している写真画像は、「ねこのきもち」2016年11月号で掲載したものです。
文/soram