猫は警戒心が強い動物です。そのため、熟睡する姿を見せないといわれています。つまり無防備になる寝姿を見られるのは、とってもレアなことなのです。
その寝姿の代表である「アンモニャイト」の言葉の由来や、猫が丸くなる理由、かわいいアンモニャイトの画像をご紹介します。
昔から猫のポーズを表現する言葉があった
猫のポーズを表現する言葉には、いろいろなものがあります。香料を収納する箱のような姿の「香箱座り」や、片方の後ろ足をピーンと上げた「槍を立てる」という言葉は、室町時代~江戸時代に誕生したといわれており、土下座をしているような「ごめん寝」やスコティッシュフォールドがよくする「オッサン座り」などは、猫の飼い主さんの間でよく使われている定番の用語です。
こちらの画像は、マンチカンの杜阿(とあ)くんです。アンモニャイトになりかけなのでしょうか? おちゃめな姿がかわいいですね!
アンモニャイトとは
その定番の用語の中に「アンモニャイト」という言葉があります。これは、猫が丸くなっている姿が「アンモナイト」に似ていることから使われるようになった用語です。化石として発掘されるアンモナイトは、渦を巻いたきれいな丸型をしていますよね。その形状を猫が丸くなっている姿に重ね合わせたものなのです。
両手をギュッと握りしめているようなアンモニャイトは、ゆずくん。肉球のピンクがキュートですね♡
アンモニャイトになる理由は
猫が「アンモニャイト」ポーズをとる理由は、体温を維持するため。丸くなって体の熱を逃がさないようにしています。寒い冬によく見られるのは、そのためだったのです。また、急所であるお腹を守る役目もあるといわれています。アンモニャイトになることで、安心してゆっくり眠れるのでしょう。
2匹でアンモニャイトになっているのは、あやめちゃんとききょうちゃんです。ちょっと窮屈そうですね!
かわいい「アンモニャイト」たち
茶トラのニャン太くんは、とてもきれいな丸型をしたアンモニャイトを披露。毛布のシワが丸型を際立たせているようですね!
ちゃにゃちゃんとあきらちゃん、2匹合わせて丸をつくり上げています。キジトラの模様がアンモニャイトのポーズを美しく飾っているようですね♪ふだんの仲の良さがよく分かる画像です。
こちらは双子の要くんと誉くん。方向もポーズもシンクロした見事なアンモニャイトです。前足で顔を隠しているので「まぶしい寝」ポーズもプラスされています♪
猫が無防備に寝ている姿は、とてもかわいいものです。つい、かまいたくなってしまいますが、そっと見守りましょうね!
参考/「ねこのきもち」2016年9月号『新“ニャン語”も作ってみました!魅惑のニャンポーズ20』(監修:武蔵野大学教育学部講師 齋藤慈子先生)
文/HONTAKA
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。