幸運をもたらすカギしっぽ猫たち。しっぽの正体と意外な事実

日本で「幸せの扉を開けてくれる」「幸せを引っかけてくる」などの縁起のいい言い伝えが多く存在するカギしっぽ猫。
実はヨーロッパでも「幸運を運ぶ猫」として大切にされているのだとか。

そんなカギしっぽ猫のヒミツや、カギしっぽ猫たちに出会いやすいと言われるスポット情報と一緒に、「#ねこのきもち」で投稿されたカギしっぽ猫たちの画像もご紹介します♪

カギしっぽの正体は「骨」にあり！

しっぽが折れたり曲がったりしている猫を、カギしっぽ猫と呼びます。カギしっぽは遺伝的な理由で発生すると考えられており、日本ではミックス猫にカギしっぽを持つ猫を多く見かけます。
しっぽのレントゲン写真を見てみると、カギしっぽの猫たちは、しっぽの折れている部分にクサビのような「半椎骨」と呼ばれる小さな骨を持っていることがわかりました。折れ曲がったしっぽの正体は、クサビ型の骨を持っているせいだったんですね。

カギしっぽ猫たちが日本に多く存在する理由

世界の各地で縁起がいいとされるカギしっぽ猫ですが、なぜ日本に多く存在するのでしょうか。ハッキリとした理由はわかりませんが、多く存在する理由のひとつとして、昔は長くてまっすぐなしっぽの猫が「猫股」という妖怪になるといわれていたことから、短いしっぽやカギしっぽの猫が可愛がられていたのだろうという説があります。

また、「ねこのきもち」が読者149名に実施したアンケートでは、実に25.5%の人が飼い猫のしっぽはカギしっぽだと回答したそうです。マイナーなしっぽなのにそれなりに存在している理由は、みんなに愛されているからかも知れませんね。

日本の中でも長崎県は尾曲がり猫の宝庫

カギしっぽをはじめ、短いしっぽやカールしたしっぽを持つ猫を、通称「尾曲がり猫」と呼びますが、その尾曲がり猫率80%の都市が日本にあるそうです。
京都大学名誉教授の野澤謙先生（以下、野澤先生）が執筆した『ネコの毛並み』（裳華房）によると、野澤先生が研究した結果、長崎県に生息する猫の80%が「尾曲がり猫」だったのだそう。
こんなに多くの尾曲がり猫が存在していると聞くと、長崎県を旅するときは尾曲がり猫を探してしまいそうです。

幸運にあやかりたい、カギしっぽ猫たち

ここでは「#ねこのきもち」でインスタグラムに投稿された、カギしっぽ猫たちの画像を紹介します。みなさんにも幸運のおすそ分けが届きますように。

キジトラ白の男の子

グイーンと背伸びしている写真です。しっぽの途中から直角に折れるタイプのカギしっぽで、先端の毛柄が白くなっているところがチャームポイントです。

ミケ模様を持つキャリコの女の子

丸っこくて中央からカーブしたしっぽが可愛い女の子です。しっぽだけの登場ですが、敷物のスター模様とカギしっぽで強い幸運をつかんできそうです。

クロネコの男の子

しっぽの先端が折れたカギしっぽを持つ、クロネコの男の子です。この写真に写っているお尻からしっぽのラインが、どことなく恐竜の頭に似ています。

後ろから見てみると……

こちらは窓の外を眺めている写真です。体からしっぽにかけた曲線が、今度はウクレレに似ています。

カギしっぽ猫たちが人々へ幸運を運んでくれるのは、もしかすると人間があげた愛情のお返しかもしれないですね。カギしっぽ猫と人のいい関係が、この先もずっと続いていくことを願っています。

参考／「ねこのきもち」2016年9月号『少数派読者の猫の身体的特徴を分析！お手入れ方法もわかるマイニャー猫白書』（監修：猫専門病院「Tokyo Cat Specialists」院長国際猫学会ISFM所属山本宗伸先生）
文／こさきはな
※写真は一部スマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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