ひと目見た瞬間に、思わず「美味しそう!」「食べたい!」という言葉が出てしまいそうなこちらの作品。
食べられるのかと思いきや……じつはこれはフェイクフードなのです。騙されてしまった人もいるのではないでしょうか?
これを制作したのは、『ちねり工房』のクリエイター・つなまよんさん。樹脂粘土を使い、一つひとつ丁寧に手作りされている作品の中には、猫好きさんにはたまらない「フェイクフード✕猫アクセサリー」がたくさんあるんです♪
「フェイクフード✕猫アクセサリー」の誕生のきっかけ
つなまよんさんは、ピアスやイヤリング、ブローチやストラップなどの「フェイクフード✕猫アクセサリー」を制作しています。
小さい頃から工作や手芸が好きだったそうですが、社会人になってから樹脂粘土で作るフェイクフードにハマってしまったのだそう。
保護したばかりの愛猫を「フェイクフードアクセサリー」のモデルに
「最初は、食べ物のフェイクフードのピアスを販売していましたが、徐々にワクワク感がなくなってきて路線変更を考えていて。そんなときに、保護したばかりの当時2才の愛猫をフェイクフードで作ってみようとピアスにしたところ…意外にも可愛くできて、周りの反応も好評だったんです」
「そこで、『フェイクフードと猫をかけ合わせたら最強なんじゃないか!?』と、今につながる可愛いコたちが誕生しました」
「食べられないけど美味さ保証」がテーマ
小ぶりで可愛いフェイクフードアクセサリーですが、つなまよんさんは基本的に型は使わずに、金具以外のすべてのパーツを一つひとつ手作りすることにこだわっています。
手間ひまがかかる作業ですが、そのこだわりはこんな思いがあるからなのだそう。
「『可愛くて美味しそう』『食べられないけど美味さ保証』が私の作品づくりのテーマです。さりげないアクセントやちょっとしたきっかけに…今日もどこかで、誰かの心がほっこりしてくれるような作品を目指しています」
「今では自分が1番、自分の作品のファンではないかと思うくらい、日々楽しんで制作していますね」
ときには、ユーザーさんなどからアイデアやリクエストをもらって、作品が誕生することもあるようです。細部にまでこだわった作品は、どれも可愛くて美味しそうで、思わず見入ってしまいますよね♡
作品販売を通じて、犬猫ちゃんが幸せに暮らせるように…
つなまよんさんはクリエイターとして活動しながらも、ふだんは動物病院に勤めています。「不幸なワンちゃんやネコちゃんを、少しでも減らしたい」という思いからだそうです。
医療の現場で、これまで数多く保護犬猫を見てきたそうですが、その現実を目の前に力になれないこともあったりと、悩んだ時期もあったのだそう。
でも、今はこのフェイクフードの猫アクセサリーを通じて、新たな一歩を踏み出そうとしています。
「作品の販売を通じて、保護犬猫の現状を知ってもらうキッカケや、保護活動などの力になれたらなと思い、今は実際に保護活動している方とイベントの開催を目指しています」
つなまよんさんの作品と活動をきっかけに、保護犬猫について触れる人も増えるといいですよね。
たくさんの思いが込められたつなまよんさんの素敵な作品の数々は、ぜひ
Instagramでチェックしてみてください♪
参照/Instagram(
@57tunamayon)
取材・文/雨宮カイ