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「生きられるかどうか不安しかなかった」 母猫に育児放棄された乳飲み子5匹を保護、約2カ月後の姿は…
今回紹介するのは、マイさん(@maihimemoco)の体験談。マイさんは2020年4月16日、育児放棄された生後5日ほどの5匹の乳飲み子を育てることになったのだそう。
保護当時の状況や約2カ月にわたるお世話に様子について、お話を伺いました。
InstagramのDMで、「乳飲み子を保護した」と相談が
偶然にも、メッセージをくれた方の自宅がマイさんの自宅から車で10分ほどだったということもあり、マイさんはすぐに迎えに行くことに。
「子猫たちは半日ミルクを飲んでいなかったようで、連絡をもらったときは正直助けてあげられるか自信はありませんでした。でも、『今私が行かなかったら確実に死んじゃう、だったら行かない選択肢はない!』と覚悟を決めて向かいました」
チーム「なにぬねの」結成
「今まで保護した猫たちは、保護した順番の数字をもじって名前をつけていました。たとえば27番目のコは『なつな』とか、39番目のコは『さくら』とか。
今回の5匹は、74〜78番目のコたちでした。生後5日ほどで保護したので、性別もわからずなかなか命名できなかったのですが、70番台目の"な行"をとって、5匹まとめて『なにぬねの』と愛着をもってもらえるように、『なな』『にこ』『ぬー』『ねね』『のの』と名付けました」
乳飲み子を育てるのは初めての経験
3時間おきの授乳や排尿のお手伝いを、5匹まとめておこなわなければならなかったので、とても大変だったといいます。幸いなことに、マイさんの実家が家から近いこともあり、マイさんの母親も子猫のお世話を一緒に手伝ってくれたのだとか。
まだ生後5日ほどの目も開いていない子猫たちで、いつ容態が悪くなるかもわかりません。油断できない状況が続き、温度管理なども徹底し、細心の注意を払いながら、マイさんたちは子猫たちの面倒を見ていたそうです。
5匹一緒だったからみんなで生き抜くことができた
「牛柄のぬーくんが、みんなより一回り小さくて弱々しくて。ミルクを飲む力もはかなく、いつもオシッコで体がびしょびしょでした。濡れているから冷えてしまうので、とにかく温めていたけれど、ぐったりすることが4回もありました。
夜間診療にも行き、注射や点滴を4回もしました。ちゃんと生きられるかどうか不安しかなかったけど、無事に育ってくれました」
「先生にも『じつは、ぬーくんはダメかもしれないと思ってた』と言われたほどです。5匹でくっついて温め合っていたから、ぬーくんは奇跡的に生きられた気がします。5匹だったから生き抜けたのではないかなぁ。尊い兄妹です」
必死に生きようとする姿が眩しかった
「目が開いた瞬間が見られたり、体重が増えてくれたり、良いウンチが出たり。必死で生きてくれている姿は眩しくて、大変だなと思う暇もないくらい、こっちも必死でお世話をしていました。ただただ、可愛くて愛おしくて、5匹でちゅ〜るを食べて鬼ごっこする姿を想像してがんばりました」
チーム「なにぬねの」に卒業の日が!
長年猫の保護活動をしているマイさんですが、毎回送り出すときは寂しくて不安で、こればっかりは慣れないといいます。だからこそ、新しい飼い主さんを探すときは、マイさんが納得できるまでおこなうのだそうです。
「なにぬねのたちも、ちゃんと信頼できるご家族に譲渡できたので、『ずっとご家族に愛されて、元気に幸せに長生きしてほしい』という願いでいっぱいです」
「私は『保護活動は趣味!』とみなさんには言っています。今まで出会った猫たちに、可愛くなかったコはいませんでした。これから来るであろうコたちも、可愛いし愛されるべきコたちです。
いっぱいの愛情でキラキラのお家猫にして、新しいご家族に譲渡して、『猫もご家族も幸せ!』というのを感じられるのは、やりがいが半端ないです。みんなにも体験してほしいくらい、お世話は本当に楽しいですね」
チーム「なにぬねの」へ
「私を見つけて、我が家に来てくれてありがとう。出会えて幸せだよ。これからもご家族にたくさん愛されていっぱい甘えて、健康に長生きしてね。また、会おうね!」
保護猫活動のために「ザビエル首輪」を発案
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