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猫は飼い主さんを認識している! 猫の心理学でわかる猫の「飼い主概念」

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猫は何を考えているの?

猫はいったい何を考えているのだろう? そんな根本的な疑問に答えてくるのが「猫の心理学」。猫の脳内で、物がどのように見えているかに始まり、記憶、推理、内省(自分自身を考えること)など物事がどのように整理されているのかを研究する学問です。

今回は、猫の心理学でわかっていることのひとつ「猫は飼い主さんを認識している」について解説します。

イラスト/徳丸ゆう

「飼い主概念」を猫はもっているか?

愛猫を見ていて、「うちのコは、私のことをどれくらい認識しているの だろう」と思うことはありませんか。人は自分の飼っている愛猫の名前を聞くと、愛らしい寝姿、ふわふわの 毛、ゴハンを欲しがるときの鳴き声、喜んでしっぽをピンと上げるところなど、愛猫のさまざまな面を想像することができます。これを「愛猫概念」とするなら、猫は「飼い主概念」をもっているのでしょうか? たとえば、飼い主さんの声がしたとき、それを飼い主さんの声と認識し、飼い主さんの顔を脳裏に浮かべていることがわかれば、猫は「飼い主概念」をもっているといえます。

人の顔と声を利用して「期待違反」を調べる

心理学には「期待違反法」という実験手法があります。期待違反」とは、「これから起こるだろうと思っていることとは違うことが起こると、その出来事を長く見てしまう」ことです。手品がいい例で、何もないはずのハンカチーフの中からハトが出てくると、それをしばらく見てしまいますよね。こうした行動の特性は、猫などの動物にも共通していて、この期待違反を用いた次のような実験をして、猫の「飼い主概念」を調べることができます。

猫に飼い主さんの声を聞かせたあとで、飼い主さんとは違う人が猫の前に現れた場合、もし猫が飼い主さんの顔を予想していれば、 その予想を裏切られるので、その人をじーっと見るはずです。

1.録音した飼い主さんの声を聞かせます。このとき、猫の前にあるモニターにはまだ何も映っていません

イラスト/徳丸ゆう

2.モニターに飼い主さんの顔が映される場合と、知らない人の顔が映される場合で猫の反応を調べます

イラスト/徳丸ゆう

知らない人が映った画面は長く見つめていた

実験の結果、飼い主さんの声がしたのに知らない人の顔が出てくる場合に、多くの猫がモニターを長く見ることがわかりました。 「期待違反」が起こっているということは、猫には「飼い主概念」があり、頭の中で飼い主さんをイメージできるといえます。

いかがでしたか。猫の気持ちや行動は、こうした実験を通しても解明されているのです。

参考/「ねこのきもち」2020年9月号「猫の心理学」(監修/日本学術振興会特別研究員 髙木佐保先生)
イラスト/徳丸ゆう
文/犬神マツコ
※この記事で使用している画像は2020年9月号「猫の心理学」に掲載されているものです。

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