猫と一緒に過ごしていると、いつもとは違うしぐさや行動を見せることがあります。飼い主さんにとってはそれが心配事の種になる場合も。そこで、本記事では「助けて」のサインが隠れている、猫のほっとけない行動を紹介します。
猫がお腹をなめ続ける
猫がお腹をなめ続けているのは、ほっとけない行動のひとつ。同じ場所をなめているのなら、皮膚炎やストレスのおそれがあります。また、膀胱炎や便秘が原因の場合も。
皮膚炎の場合は、皮膚に赤いポツポツができるなどの症状が出ることが多いです。皮膚にいつもと違う症状が見られるときは、悪化する前に病院で診てもらいましょう。ちなみに、ストレスが原因の場合は、全身をなめていることが多いです。
大きな音でいびきをかく
短頭種のようにもともといびきをかきやすい猫もいますが、注意が必要なケースもあります。例えば、シニア猫がいびきをかいたり、大きな音でいびきをかいたり、今までいびきをかかなかった猫が突然いびきをかいたりした場合です。
こういったケースでは、副鼻腔炎(ふくびくうえん)や鼻咽頭(びいんとう)ポリープなどの病気の疑いがあります。とくに、ペルシャ、アビシニアン、ヒマラヤン、シャムは、鼻咽頭ポリープを発症しやすい猫種なので注意が必要です。いびきが「ズビー」という音で、鼻水の症状もあるようなら、猫カゼが原因の可能性も考えられます。
大きな声で鳴く
猫が大きな声で鳴くと、心配になる飼い主さんも多いでしょう。猫は発情期などで鳴くことはありますが、ストレスによって鳴くことは少ないです。春や秋などの発情期以外の季節に鳴く、またはシニア猫の場合は、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)のおそれも。
甲状腺機能亢進症の「鳴く」以外の症状は、活動量が増える、性格が激しくなる、食欲はあるのにやせるなどです。病気が進行すると毛づやが悪くなったり、嘔吐や下痢などの症状が出たりすることも。猫の様子がいつもと違うようなら、早めに受診しましょう。
そのほかには、認知症の場合もあります。「わぉ~ん」とうめくように鳴き続けるのなら注意が必要です。
猫の行動を見ていて「心配するほどではないかな?」とジャッジに迷うこともあるかもしれません。そんなときは、解説を参考にしてみてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2018年7月号『愛猫の健康管理やお世話etc. これはほっとけない!獣医師&専門家が飼い主さんのお悩みにお答えします!』(監修:Pet Clinic アニホス院長 弓削田直子先生、帝京科学大学生命環境学部アニマルサイエンス学科准教授 加隈良枝先生)
文/pinoco
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