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猫が緊張しているときにする「座り方」 飼い主ができる配慮や対策は?|獣医師解説
猫が緊張しているときの座り方は?
「ここでは、猫が緊張しているときによく見られる座り方を2つ紹介します」
①しっぽを体に巻きつけて座る
「緊張しているとき、猫はしっぽを体に巻きつけた状態でお座りをします。これは『しっぽマフラー』、別名『しっぽ巻き座り』とも呼ばれ、猫が警戒しているときに見せるポーズです。逃げるほどではないけれど、警戒しているときにこのポーズをとることが多いでしょう。
また、嫌なニオイや大きな音などに対して不快に思っているときや、少し不機嫌なときにも、このポーズを見せることがあります。
ちなみに、寒いときにも防寒のためにしっぽを体に巻きつけることがあるようです」
②伏せて後ろ足を体の下にしまい、前足は伸ばした状態になる
「もう1つは、伏せて両後ろ足を体の下にしまい、両前足は伸ばした状態です。これは『スフィンクス座り』とも呼ばれます。
正座は長時間続けると疲れるため、腰を下ろして休みながら待っていると、このような体勢になります。両前足を前に出しているのは、『気になることがあればいつでも動き出せる』という緊張の状態の場合もあるでしょう」
猫はどのようなことで緊張するの?
「たとえばですが…
- 引っ越しや模様替え
- 聞き慣れない音がした
- 来客
- 突然動き出すもの
- 大きな音や光が出るもの
- 振動するもの
緊張しやすい猫の特徴は?
「たとえば、怖がりで神経質なコや、あまり好奇心が旺盛ではないタイプのコは、緊張しやすいといえます」
猫が緊張しているときに、飼い主さんが配慮したいことは?
「猫がじっとしているときは構いすぎないで、優しく声をかけてあげるのがよいかと思います。
また、猫が緊張しないために飼い主さんができる対策としては、子猫のときから苦手なものに慣れるようにするとよいと思います。たとえば、人がドライヤーを使っているときになでてあげたり、おやつを与えたり、日頃からたまに音を出しておくのもよいでしょう。
ほかにも、近所で工事などが始まる場合は、あらかじめ防音カバー付きのキャリーケースなどの隠れ場を用意しておいたりと、事前に対策をしてあげるのもよいかと思います」
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/雨宮カイ
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