気付いたら愛猫がいない！？「かくれんぼの達人」猫が隠れる理由と3つのシーン

愛猫がいないと思ったら、こんな場所に隠れていた！なんて経験をしたことはありませんか？

まるで“かくれんぼの達人”のように、猫が上手に身を隠すのには、どんな理由があるのでしょうか。今回は、猫が隠れる理由や隠れがちなシーンについて、獣医師の椎木亜都子先生にお話を伺いました。

なぜ猫は隠れるの？

猫は、野生時代から群れることなく単独で行動しており、自分の身を自分で守る必要があったため、警戒心が強い動物です。

他者の目につきにくい場所にひっそりと隠れることは、猫本来の重要な習性のひとつであり、猫の遺伝子に刻まれた、生きるための知恵。猫本来の重要な習性といえるでしょう。

隠れるシーン① 怖い・警戒しているとき

猫は自分の身に危険が及びそうな気配を察知すると、「襲われたくない、見つかりたくない」という気持ちから、本能的に安全と思われる場所に隠れます。

愛猫が怖がって隠れているときは、引っ張り出したり声をかけたりせず、少し離れたところからそっと見守りましょう。愛猫の気持ちが落ち着いて、自分から出てくるまで待ってあげてください。

隠れるシーン② 昼寝や静かに過ごしたいとき

警戒心が強い猫は、他者の目につかないところに隠れてはじめて、安心して気を抜くことができます。そのため、昼寝をしたいときや、静かにリラックスして過ごしたいときに、隠れる猫は多いものです。

飼い主さんは、愛猫が隠れていることに気付かずクローゼットなどに閉じ込めることがないよう、居場所を確認しておきましょう。

隠れるシーン③ 獲物を狙うとき

猫の狩りのスタイルは、獲物に気付かれないように忍び寄ってチャンスをうかがい、一気にジャンプして仕留めます。獲物やおもちゃを狙うシーンで猫が隠れる行動は、ご先祖から受け継いだ効果的な狩りのテクニックといえるでしょう。

愛猫が隠れて獲物を狙っているときはとても集中しているので、驚かせたり触ったりしないようにしてください。

猫が隠れる行動は、野生時代から受け継いできた生きる知恵のひとつであり、ごく自然な行動です。愛猫が隠れていたら、その行動を尊重して、そっとしておいてあげましょう。

お話を伺った先生／椎木亜都子先生（獣医師獣医行動診療科認定医）
参考／「ねこのきもち」2022年9月号『あんなところに、こんなシーンで隠れる猫』
文／寺井さとこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。

CATEGORY 猫と暮らす

2025/12/13 UP DATE