猫と暮らす
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猫は飼い主の顔を覚える!? 視線の研究でわかった猫の生態・能力
猫は飼い主さんの顔を覚えることができる
研究内容
この習性を利用して、モニターに映る飼い主さんの顔と声が一致する場合と、しない場合の猫の反応を調べたところ、飼い主さんの声がしたのに知らない人の顔が出てくると、モニターを長く注視することがわかりました。つまり、猫は声から飼い主さんの顔をイメージしていたのに、期待に反したイメージが出てきたので思わず注視したというわけです。
なお、この反応は猫カフェの猫と、飼い主であるカフェスタッフを対象に行った際に顕著に見られました。
【研究結果】飼い主さんの顔をイメージし、ほかの人の顔と分別できる
猫は飼い主さんの幸せそうな表情を好む
研究内容
結果は、猫は飼い主さんが怒った表情をしているときより、幸せそうな表情をしているときに、より飼い主さんに近づくことがわかりました。一方、見知らぬ人の幸せそうな表情と怒った表情に対しては、猫の行動に差は出ませんでした。このことから、猫は飼い主さんに限り、表情を見わけて行動を変え、さらに幸せそうな表情を好むということがわかります。
【研究結果】いつも見ている飼い主さんの表情や感情を読み取れる
ゆっくりまばたきは猫にとって友好的なサイン
研究内容
結果は、飼い主さんがまばたきをしないときよりも、ゆっくりとまばたきをしたときのほうが、猫はゆっくりとまばたきを返すことがわかりました。
ほかにも、人が猫にむかってゆっくりとまばたきをする場合のほうが、無表情の場合よりも猫は人に近づく傾向があることがわかった研究や、保護施設において人のまばたきに反応する猫がより早く譲渡される傾向にあることがわかった研究などがあります。
後者の研究は、保護施設の猫24匹を対象に猫が人のまばたきに目を細めるかどうかを調べ、その後、新しい飼い主さんに迎え入れられるまでの日数を調べたものです。
【研究結果】ゆっくりまばたきすることで猫とより親密になれるかも
参考/「ねこのきもち」2025年11月号『視線の研究に絆を強めるヒントがあった!猫と飼い主さんの「見る」「見られる」でわかったこと』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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