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発症しないまま元気に過ごす猫も! 猫エイズの特徴や予防法などを獣医師が解説
今回は、猫エイズの特徴や予防法などについて、獣医師の小林清佳先生伺いました。
猫エイズはどんな病気?
感染直後に数週間~数カ月、発熱やリンパ節腫大などのカゼのような症状があらわれる「急性期」を過ごしますが、その期間を過ぎると「無症候キャリア期」と呼ばれる期間に入ります。
これはウイルスの潜伏期間で、何も症状はあらわれず、感染していない猫と変わらない生活を送ることができます。その長さには個体差がありますが、数年から10年以上にもわたります。
このため、猫エイズキャリアであっても、発症しないまま平均寿命を超えて元気に過ごす猫も少なくありません。
猫エイズはおもに猫同士のケンカで感染
ただ、ウイルスは体外に出るとごく短時間で感染力を失う特性をもち、空気感染や食器・猫トイレなどを介した感染はほとんどありません。感染した母猫から子猫へ母子感染をすることはありますが、母猫が感染していても、子猫が感染していないケースも多くあります。
猫エイズを発症するとどうなる?
また、骨髄が破壊されるため貧血を起こしやすくなり、やがて食事をとれなくなって衰弱します。
猫を複数飼いしている場合は感染猫と居場所を分けるのが理想
また、仲がよい猫同士でも、甘噛みをしたときに傷ができて感染する可能性も。感染リスクを減らすためにできる対策はしておきましょう。居場所を分けることで、キャリアの猫にとってもストレスの少ない環境を整えやすくなります。
猫エイズは予防できる? 検査・治療方法は
また、オスは去勢手術も感染予防につながります。未去勢のオスはメスの発情に誘発されて発情し、脱走・ケンカをしやすくなるからです。
猫エイズの検査方法は?
感染初期のまだ抗体ができていない時期に感染の有無を調べる必要があるときや、キャリア猫が発症したかどうかを調べる場合は、血液を外部機関に送ってよりくわしい検査(ウイルス量の測定やウイルスの遺伝子検査など)を行います。これらは結果が出るまでに数日かかるのが一般的です。
猫エイズの治療法は?
また、免疫力を高める目的で、薬、サプリメント、インターフェロンなどを用いる場合もありますが、そもそも免疫が機能しなくなる病気なので、効果は限定的です。
迎えた猫が猫エイズキャリアだったときはどうすればいい?
発症を防ぐためには、ストレスを与えないことが大切。穏やかに快適に過ごせる環境を整え、寒暖差への配慮も万全にしましょう。また、ほかの病気予防のためのワクチン接種や、免疫を刺激する治療には注意が必要なので、かかりつけの動物病院で相談するようにしてください。
ただ残念ながら、飼い主さんがどんなに配慮しても発症してしまう場合も。そのときは、できる限りのケアをしてあげましょう。
参考/「ねこのきもち」2025年12月号『“キャリア”ってどんな状態? 正しく知ってほしい猫エイズのこと』
文/宮下早希
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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