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子猫を拾ったらまず病院へ。どのくらいかかるの? 獣医師に聞きました

もし子猫を拾ったら、まずは動物病院へ連れていくのが一般的です。では実際に連れて行った場合、そこではどのような検査が行われ、どのくらい診療費が必要になるのでしょうか。ねこのきもち獣医師相談室の丸山知美先生にお話をうかがいました。

拾った子猫の診療内容は?

口元の模様がかわいいアルテちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――拾った子猫を動物病院で診療していただくとき、一般的にどのようなことを診るのでしょうか?

丸山先生:
「まずは一般的な身体検査で体温測定、聴診などを行います。その際に目立った外傷、生まれつきの問題がないか、衰弱、脱水などがないかも確認していきます。そして糞便検査をしたり、皮膚疾患、特にノミやシラミ、耳ダニなどがいないか、皮膚にカビなどがいないかもチェックします。また、食事やミルクがきちんと摂食できるか、排泄状況などは問題ないかなどを診ることが多いです」

どんな処置をしていくの?実際に多いケースは?

布団でねんねするたまちーちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――先述の結果をふまえて、どのような処置が行われるのでしょうか? また、実際に診療して、多かったケースなどもあれば教えてください。

丸山先生:
「病気やケガに対しては、その症状に応じて対処をしていきます。外から拾われてくる猫ちゃんであれば、一番多いのは寄生虫疾患なのではないでしょうか。最近ではおなかの寄生虫とノミなどを一緒に駆除できるものも多いため、予防的に使うこともあります。

また、先住猫ちゃんがいる場所に行く場合は、ウイルス性疾患(猫エイズウイルス、猫白血病ウイルスなど)の検査を行うこともあります。拾った直後は偽陰性や擬陽性が出るケースがあるので、場合により再検査することもあります」

かかる費用はどのくらい?

へそ天で眠る喜助ちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――拾った子猫の診療は、いくらくらいかかるものなのでしょうか?

丸山先生:
「これはその猫ちゃんの状況により、だいぶ変わってきてしまうでしょう。
一般的なノミなどの駆除剤であれば1000円から2000円程度、ウイルス検査であれば、3000円~5000円程度が相場なのではないかと思います。
まずは診療をお願いしようと思う先生に、診察の可否をおたずねし、その場で大体の費用の概算を出していただくのが良いのではないでしょうか」

――ありがとうございました。
子猫を拾った状況によって、どのような診療内容になるかはさまざまなケースが想定できるようです。いずれにせよ、飼い主さんや同居動物の安全のためにも、動物病院受診は必須。いざというときは、今回ご紹介した内容も参考にしてみてくださいね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・丸山知美先生)
取材・文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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