夏の留守番は猫にとって危険がいっぱいです。暑さ対策でエアコンを使う飼い主さんが増えてきましたが、猛暑の夏、エアコン以外にも対策が必要なことも。エアコンにプラスして行いたい熱中症対策を獣医師の菊池亜都子先生に教えていただきました。
暖かくなる部屋の対策は?
留守中にエアコンをかけていない部屋を開放する場合は、その部屋にひんやりグッズを置いておくといいでしょう。市販のものを活用してもいいですし、飼い主さんが手作りしたものを置くていくのもOKです。ただしグッズを手作りする場合は、猫が誤食しやすいものは絶対に使わないようにしましょう。
ひんやりグッズの手作りアイデア
ペットボトルを使ったひんやりグッズ
水を入れて凍らせたペットボトルを専用の袋に入れると、ひんやりグッズが作れます。ペットボトル専用の袋がなければ、未使用の靴下などに入れてもいいでしょう。
袋に紐がある場合は、猫を興奮させてしまうおそれがあるので対策が必要です。あらかじめ紐を切っておくか、袋の中にしまいましょう。
保冷剤を使ったひんやりグッズ
猫がかじる心配のない保冷剤を使用します。冷凍庫から取り出したてはとくに、直接触れると体を冷やしすぎる心配があるので、タオルに包んだ状態で置いてあげましょう。保冷剤を厚めのタオルや、二重にしたタオルで包んだら完成です。
エアコンの部屋は効きすぎ対策も忘れずに!
エアコンの風を上向きにして体に直接あてない工夫はできますが、それでもつらくなることが。ワンルームなどで室温に差を出せない場合はとくに、エアコンが効いた涼しい部屋にはちょこっと暖まれるアイテムを用意しておくといいでしょう。部屋のところどころに毛布を置いておくと、寒くなったときに猫が潜って体を温めることができます。
一日を通して、家の中の環境は大きく変化します。そのため留守番中の熱中症を防ぐには、ひとつの対策では足りない場合も。猫が行動する範囲にできる限りの対策を施して、安全で快適な留守番タイムを過ごせるようにしてあげましょう。
お話を伺った先生/菊池亜都子先生(獣医師)
参考/「ねこのきもち」2018年8月号『愛猫のパーフェクトサマーを叶えよう ありがちトラブルを回避!対策で守る 失敗しないお留守番』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。