毎日さまざまな表情やしぐさを見せてくれる愛猫。今回は、そんな愛猫がふだん表現している気持ちについてご紹介します。5つのしぐさに込められた愛猫の気持ちを、帝京科学大学助教授で、動物看護師の小野寺温先生に教えていただきました!
気になるしぐさ. 1『目を細める』
目を細め、瞳孔がほっそりとしているときは、安心しリラックスしている状態。目のほかにもひげや口など顔全体が脱力気味になり、どのパーツも自然な状態になっています。心が落ち着いているときに見られるしぐさです。
気になるしぐさ. 2『耳だけを動かす』
耳だけを動かしている場合は、「むむ!?」と何か気になっているとき。音を聞いてちょっと気になる程度なら、顔を動かさずに耳だけを音がするほうへ向けます。これは、アンテナのように耳をそちらに傾けることで、より集中できるから。その後、さらに気になると顔全体を向けるでしょう。
気になるしぐさ. 3『顔をかしげる』
「何だろう?」と考えているときに、顔をかしげるしぐさを見せることがあります。このしぐさは、人にも似ているかもしれませんね。不思議なことに直面したときや、何かを集中して考えているときによく見せるしぐさです。また、顔をかしげると飼い主さんが喜ぶのを学習し、習慣的にしていることも考えられます。
気になるしぐさ. 4『目を閉じる』
目が合ったときや名前を呼ばれたときに、まばたきのようなしぐさをするのは猫にとってのあいさつ。親愛を意味し、「好きだよ」と飼い主さんに伝えていると考えられます。飼い主さんも同じように目を閉じてあげると、愛猫を安心させてあげることができるでしょう。
気になるしぐさ. 5『口周りを舐める』
食事のあとに口の周りを舐めるしぐさは、食べたことに満足した気持ちの表れ。「おいしかった~」と、満足している様子です。きれい好きな猫は、食後のあとに口周りを舐めて清潔さを保とうとします。食事を終えて、心もお腹も満たされている気持ちなのでしょう。
愛猫の心を受け取って、よりよいコミュニケーションを
言葉をしゃべらない愛猫とのコミュニケーションは、しぐさから伝わる気持ちも大切に。毎日の暮らしの中で愛猫の気持ちに寄り添って、素敵な毎日を過ごしていきましょう。
お話を伺った先生/小野寺温先生(帝京科学大学助教 動物看護師)
参考/「ねこのきもち」2020年12月号『見るだけで「表情」を早読み!ウチのコは今イイ気分?ワルイ気分?』
文/一戸よしの
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。