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猫はほっとくと水分不足になりやすい!?  水分補給が足りずに起こる病気も

人だけでなく猫にとっても、水は健康や生命維持のために必要不可欠なもの。水分不足になると病気にもかかりやすくなるため、毎日しっかり水を飲ませることが大切です。そこで今回は、猫に必要な飲水量の目安や、水を飲ませるためのコツについてねこのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生に教えていただきました。

猫が水分不足になるとどうなる?

水の容器の横に座るサバトラ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫はもともと飲水量が少ないといわれている動物ですが、水分不足になってしまうと、さまざまな病気にかかりやすくなってしまいます。水分不足が原因で発症する病気としては、膀胱炎や尿路結石、慢性腎不全などが挙げられます。

逆にあまりにも水をたくさん飲む場合は、病気が原因で「多飲多尿」の症状が出ている場合もあるので、こちらも注意が必要です。

猫の1日に必要な飲水量の目安

水分補給中に顔を上げるシャム猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫の1日に必要な飲水量は諸説ありますが、おしっこの病気予防に必要な飲水量の目安としては、以下の通りです。(フードから摂取できる水分量も含む)
  • 体重3kgの猫・・・約200g
  • 体重4kgの猫・・・約240g
  • 体重5kgの猫・・・約280g

朝晩に水の量を計ると、1日の飲水量が簡単にわかります。水の場合、1g=1mlなので、メモリのついた容器を使うと、計測もしやすいですよ。

猫に水を飲んでもらうためのコツや工夫とは

水を飲むキジトラ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫がなかなか水を飲んでくれない場合は、水を与える際に以下のような方法を試してみてください。

水の容器を猫の好みのものに変える

猫は容器に対してのこだわりも強く、容器が好みでないと水を飲まなくなることがあります。素材や大きさ、色などを変えながら、愛猫が興味をもってくれる器を見つけてあげましょう。

比較的好きな猫が多いといわれているのが陶器の入れ物ですが、流れる水が好きな猫なら、自動給水機などもおすすめです。

水の容器を家のあちこちに置いておく

猫を複数飼いしている場合は、匹数分の水飲み容器を離して置いてあげる必要があります。また、猫がよく通る場所や、芳香剤などのニオイのしない場所に置くと、水を飲んでくれやすくなるので、そういった場所に複数水を用意してあげるといいでしょう。

なお、加齢に伴って運動量が減少するシニア猫の場合は、水入れをあちこちに置いたり、10cmほどの台の上に容器を置いてあげたりすると、水を飲んでくれやすくなりますよ。

食事のときに水を一緒に出す

子猫などは離乳食で水分摂取ができるため、あまり水を飲みたがらない傾向が強いですが、食事のときに水を一緒に出すことで、自然と飲めるようになることが多いようです。

与える食事が硬くなってきたら、水分を別に摂らせるために食事の横に水を用意してあげましょう。どうしても水が飲めないコには、ミルクを少し混ぜたものから徐々に慣らしてあげるといいでしょう。

フードをウェットフードに変える

一般的に、ドライフードの水分量は5~10%、ウェットフードの水分量は70~80%なので、ドライフードからウェットフードに変えるだけでも、かなりの水分を補うことができます。

ウェットフードを食べてくれない場合は、ドライフードにお湯を注いでふやかしてあげるのもおすすめです。
健康維持や病気予防のためにも、猫にはしっかり水分補給させることが大切です。日ごろから愛猫がどれだけ水を飲めているかを把握しておき、量が少ない場合は、水を飲んでくれるよう対策や工夫を行いましょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・白山さとこ先生)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『あなたの猫は水分をしっかり摂れていますか?水分補給のコツを伝授!』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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