愛猫を日々観察していると、狭いところや高いところ、ソファの背もたれなど、いつも同じ場所でくつろいでいることに気付きませんか?猫にはお気に入りの場所があるものですが、その場所を選ぶには、ちゃんとした理由があったんです。
今回は、猫が好きになりやすい場所と、なぜそこが好きなのかという理由を、動物看護師の小野寺温先生に伺いました。
狭いところ
野生時代の猫は、穴ぐらのような狭い場所をすみかにし、敵から身を隠しながら生きていました。その習性からか、自身の体にフィットする狭い場所は、安心できて居心地のいい場所と感じるようです。
また、小さい段ボール箱に入ることが好きな猫も多いですよね。外から持ち込まれた段ボール箱は、猫の好奇心をくすぐる要素が満載で魅力的に見えるため、気に入る猫が多いのだそうです。
日なたや窓辺
日が当たる場所はポカポカと暖かく、猫がリラックスをしながら過ごせる空間です。体が温まるので、血行促進の効果も見込めますね。
また、窓辺からは外の景色を眺めたり、鳥や虫の声を聞いたり、飼い主さんの出入りを見たりできるので、室内飼育の猫にとってはとても刺激的。日の当たり具合にかかわらず、窓辺がお気に入りの猫も少なくないでしょう。
高いところ
猫は野生時代、ほかの動物に襲われないように木の上で休んだり、高いところから周囲を見渡したりしていました。その頃の名残で、今でも上下運動やジャンプが得意。「高いところは安全」と知っているからこそ、現代でも高いところで安心してくつろぐ光景が見られるのでしょう。
ソファの背もたれ
猫は、ソファを飼い主さんが座ってくつろぐ場所だと認識していると考えられます。そのため、飼い主さんに近い・ある程度高さがある・じっとしていても踏まれない、という条件が揃った「背もたれ」を好むようです。
飼い主さんがソファに座っていないのに、愛猫が背もたれにいるときは、飼い主さんが座ることを期待しているのかもしれませんよ。
紙の上
猫は、広い空間の中に区切られた狭いスペースがあると、その中に入りたくなる習性があるため、部屋に置かれた雑誌や新聞の上に座りたがると考えられます。ただ、紙の感触やインクのニオイが好き、という猫もいるようです。
飼い主さんが読んでいる新聞などの上にあえて座ってくるときは、気を引きたくてわざとやっている場合も。いじらしいですね。
愛猫のお気に入りの場所がどこであれ、リラックスしてくつろいでいる姿はなんともかわいらしいものです。愛猫が気に入っている場所があるのなら、そこで安心して過ごせるよう、周囲の環境を整えてあげましょうね。
お話を伺った先生/小野寺温先生(帝京科学大学講師 動物看護師)
参考/「ねこのきもち」2022年7月号『「なぜ好きなの?」を専門家に聞いてみました たくさんあります ねこのLOVEなもの』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。