猫が生きていくうえで、「水を飲む」というのはとても大切なことになります。愛猫の飲水に関して、飼い主さんはどのようなことに気をつければいいのでしょうか。今回は飲水に関わるお世話について、獣医師の藤井仁美先生に教えていただきました。
1日1回は水を入れ替える
猫が新鮮な水を飲めるように、1日1回以上は水を入れ替えます。食事のタイミングなどに合わせて入れ替えるといいでしょう。
1日1回は器を洗剤で洗う
水を入れ替える際は、古い水を捨てるだけではなく、1日1回は器を中性洗剤で洗いましょう。水を捨てるだけでは、汚れが残ってしまうので、汚れをきれいに落としてあげてください。
愛猫の飲水量を把握する
3~4kgの成猫が1日に必要とする水分量は、フードから摂取する分も含めて150~200ml程度です。毎日計量する必要はありませんが、使用している器の容量を把握し、水の減り具合からおおよその飲水量を把握しましょう。
飲水量の増減など、変化に気づけるようにすることが大切です。
水を多く飲むことがいいことではない?!
水を飲むことはとても大切ですが、飲めば飲むほどいいというわけではありません。水をたくさん飲んでいる場合、「腎臓病」や「糖尿病」、「甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)」などの病気のサインかもしれません。飲水量が突然増えたと感じた際は、早めに動物病院を受診しましょう。
愛猫が日々健康に過ごすためには、適量の飲水がとても大切です。愛猫の異変に気づけるよう、日頃から飲水量をしっかりと把握するようにしましょう。少しでも飲水量の増減で気になることがあった場合は、獣医師の先生に相談してみてくださいね。
お話を伺った先生/藤井仁美先生(獣医師 獣医行動診療科認定医 ペット行動カウンセラー)
参考/「ねこのきもち」2019年7月号『与え方や飲み方から水の種類まで 猫の飲み水ウソ・ホント』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。