誤食は命に関わる、と覚えておこう
猫の誤食は「消化管内異物」で対処されることが多いと言われていますが、なかには誤食してしまったことで中毒症状を起こすものもあります。どちらも命にかかわる可能性があるため、飼い主さんとしては注意が必要です。そのためにも、愛猫が誤食してしまいやすいもの、誤食が原因で中毒症状の出てしまう危険なものについて理解しておきましょう。飼い主さんが愛猫のために出来る対策も紹介していきます。
猫に多い誤食、消化管内異物
「消化管内異物」は、食べ物ではないものを誤って食べてしまい、それが胃や腸に詰まることでトラブルが生じます。消化管内に詰まってしまうと、開腹手術をして取り出すケースも大いにあります。
猫が誤食しやすいもの
ヒモや布、ビニールなどは、おもちゃ代わりにして遊んでいる過程で誤食してしまうケースが多いようです。原因はよくわかっていないのですが、布やビニールを好んで食べてしまう猫もいるそうなので注意しましょう。
中毒症状を起こすもの
愛猫家にとっては有名な話かもしれませんが、人間の食べ物に含まれる、タマネギやネギ、チョコレートなどは中毒症状を起こす危険があります。飼い主さんに処方された薬も同じく注意が必要です。
もしかして誤食予備軍かも…
ゴミ箱をひっくり返したり漁ったりする傾向にある猫は、誤食予備軍といわれています。猫が誤って口にしそうなものを出しっぱなしにしているのはとても危険ですよ。
万一のことを考えた万全の対策
ゴミ箱にはフタ、三角コーナーには工夫を
ゴミには危険物が多いので、フタ付きのものを使用するといいですね。食後はすぐに片づけ、三角コーナーには猫が近づけないような工夫が必要です。
薬やタバコは危険!猫の届かないところに
猫に中毒症状を起こす危険のある、人の薬や洗剤類、タバコ、観葉植物などは、絶対に猫が届かない場所に置いてしっかりと管理をしましょう。
遊び終わったおもちゃは片づける
おもちゃは猫が誤食しやすいものナンバーワン!遊んだあとは出したままにせずに、猫が開けられない場所にきちんと片づける習慣をつけましょう。
ヒモや布切れはすぐにゴミ箱にポイッ!
ヒモや布切れ、輪ゴム、糸などは、すぐにフタ付きのゴミ箱へ捨てましょう。毛糸などを好んで舐めてしまう愛猫の場合には、毛糸を放置しないよう注意してくださいね。なかなか目視では見つかりにくいものですので、使ったらすぐに捨てる意識が大切です。
誤食の大半は事前の対策で防げます!
愛猫の誤食は、飼い主さんが猫の目線で安全確認を行い、事前に対策をすることで防げることが分かりましたね。大切な愛猫のためにも誤食ゼロを目指しましょう!
出典/「ねこのきもち」2018年1月号『イマドキ猫の健康事情』(監修:聖母坂どうぶつ病院 獣医師 鵜飼佳実先生)
文/佐藤
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。