リラックスした猫のしぐさとして有名な「香箱座り」。じつは、最上級に落ち着いているときにするしぐさではないそうです。香箱座りする猫の気持ちと、ふだん香箱座りをしない猫の心配ごとについて、獣医師の菊池亜都子先生にお話を伺いました。
香箱座りとは? 姿勢と名前の由来
香箱座りは、猫の座り方をあらわす言葉です。両前足を胸の下に折り込む座り姿勢がお香を入れる「香箱」に似ていることから、こう命名されました。
本当は「少し落ち着こうかな」という気持ちの姿勢
香箱座りの猫はリラックスムードを漂わせていますが、折り込んだ足は、じつは何かがあればすぐに出して動ける状態になっているのだそう。足を投げ出してくつろいでいるときに比べると、集中力は高いでしょう。
どこか痛い? 香箱座りしない猫
香箱座りは関節と筋肉が柔らかい猫特有のポーズではありますが、ポーズをするかしないかはあくまで個体差によります。
関節痛の可能性もあるけど、すべてがそうとも言い切れない
今まで香箱座りをしていた猫があるときからしなくなったのであれば、関節が痛い可能性もゼロではありません。とはいえ、飼い主さんが見ていないところで香箱座りになっている可能性もあるでしょう。
個性がいろいろ! 香箱座りする猫たち
最後に、「ねこのきもち投稿写真ギャラリー」から、香箱座りをする猫たちの写真をご紹介します!
こちらは、めめちゃんの香箱座り。前足がチョコンと見えるスタイルですが、これも立派な香箱座りです。
前足をクロスすることも!
ラーくんは前足をクロスして香箱座り。腕を組んでいるようで、悩みごとを聞いてくれそうな貫禄が出ています!
座ったまま寝てしまうことも!
モミジちゃんは香箱座りでうたた寝を。この姿勢になったまま、眠ってしまうことだってあるのです。
周囲にリラックスムードを漂わせる猫の香箱座り。最高にリラックスした状態とはいえないけれど、ある程度は落ち着いた姿勢であることは間違いないでしょう。
お話を伺った先生/菊池亜都子先生(獣医師)
参考/「ねこのきもち」2023年1月号『1640名によるランキング 猫飼いの幸せホルモン・オキシトシンが大放出!猫の好きなしぐさニャ論調査2023』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。