猫と暮らす
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突然子猫を拾ってしまったら あると便利なものと必要な対応は
子猫の居場所を確保しよう
丸山先生:
「まず子猫の居場所を確保してあげましょう。段ボールを準備し、その中に新聞紙や汚れてもいい布などを敷いてあげてください。ノミやダニ、シラミなどをもっているケースも多いため、家の中に寄生虫をまん延させないことが大切です。
季節や体調によっては、簡易的な湯たんぽなどがあると望ましいと思います。ペットボトル湯たんぽや、米やあずきで作る湯たんぽなどをおすすめします。
その後、ペットシートや猫砂、子猫の月齢に合わせて猫ミルクや離乳食などを用意してあげましょう」
できる限り早く動物病院へ
丸山先生:
「子猫の発見時の生活環境にもよるものの、栄養失調や脱水、寄生虫やカビ、風邪や猫エイズなどのウイルス疾患、場合により事故でのケガなども予想されるため、早めに動物病院を受診しましょう。
受診の際は、あればペット用のキャリーバッグやケージに、なければ洗濯ネットの中にくるんだあと、逃げ出せないようなバッグに入れていってください。場合によっては移動バッグやケージを洗浄しなければならないこともあるため、本来は洗えるものが望ましいかもしれませんね。
また、子猫でも人にケガを負わせることができる点、人に感染するおそれのある病気などにかかっている場合もある点に注意しましょう。可能なら厚手のバスタオルや、軍手、手袋などで触り、素手で触れないほうが望ましいです」
子猫の状態に合わせたケアを
丸山先生:
「子猫が弱っている場合や、気温が低い季節であれば、温める必要があるでしょう。
ミルクは粉の猫ミルクが望ましく、牛乳を与えると下痢になってしまうこともあるため注意してください。個体によって、哺乳瓶で吸えるコ、シリンジなどで飲ませるコ、離乳食をお口に入れるコなどさまざまでしょう。
汚れを洗ってあげるのも、猫の性格によっては難しい場合があるほか、全身状態が悪ければ洗うことで命の危険にさらすおそれも。
動物病院を受診した場合は、獣医師の指示をあおぐのがベストです」
――ありがとうございました。
文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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