玄関で、お風呂やトイレの前で。　猫が飼い主さんを出待ちする理由

トイレやお風呂のとき、愛猫に出待ちされたことはありませんか？出待ちされていると、なんだかうれしい気持ちになりますが、なぜ出待ちをするのか、出待ちすることは問題ないのかなど、ねこのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生に教えていただきました。

愛猫がトイレやお風呂で出待ちするのはなぜ？

飼い主さんがトイレやお風呂に入っているときに愛猫が待っている理由として
・かまってほしいときや、甘えたいとき
・飼い主さんがなにをしているのか気になるとき
・飼い主さんのそばにいたいときや離れたくないとき
・不安なことや怖いことがあるとき
が考えられます。

出待ちする猫に特徴はある？

甘えん坊、人懐っこい、好奇心旺盛な性格のコだと出待ちしやすい傾向にあります。また、子猫などの場合は、飼い主さんを母猫のように慕ってついてくることがあり、若い猫の場合も、遊んでほしい、おなかが空いたなどのアピールをするためについてくることが多いでしょう。

ほかにも、家の中に猫が入れない場所があると、その場所に興味をもち、飼い主さんが中に入っているときに出待ちすることも。反対に、引っ越しなどをして環境が変わったなどの場合は、不安から飼い主さんについて回ることもあります。

飼い主さんが猫の要求に応えすぎていたり、愛猫が過度に甘えん坊のコだったりする場合は、飼い主さんから片時も離れられなくなってしまうこともあるので、注意しましょう。

出待ちするのはそのままにしてもいい？

出待ちによって、猫に危険が及んだり、飼い主さんの生活に支障が生じたりしない場合は、そのままでも問題ないです。
ついてきてほしくない場所や部屋がある場合は、ドアをきちんと閉めたり、ゲートをつけたりなどして必要な距離を保てるように工夫しましょう。

しかし、不安そうに飼い主さんを待つ、急にべったりとくっついてくるようになるなどの場合は、もしかしたら猫が不安やストレスを感じているかもしれません。そんなときは、一度飼育環境を見直してみてください。

出待ちをやめてほしいときの対策

猫は一度入れた場所には「また入れる」と考えます。そのため、家族間でルールを統一し、入ってほしくない場所がある場合は、絶対に猫が入れないようにすること、入れないように環境を整えることが大切です。
また、猫についてきてほしくないところに飼い主さんが入っている際は、ドアの前に猫がいたとしても、声をかけたり相手をしたりしないようにしましょう。

愛猫に出待ちされたらうれしい気持ちになりますが、場合によってはストレスや不安を感じていることもあるようなので、いつもと違う様子がみられたら、よく観察し、生活環境を見直してみましょう。

（監修：ねこのきもち獣医師相談室　獣医師・白山さとこ先生）
文／山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

CATEGORY 猫と暮らす

2023/08/15 UP DATE