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猫の「異食症」ってなに? 原因、なりやすい猫に見られる傾向とは|獣医師解説

猫の「異食症」というのを聞いたことがありますか? もし愛猫がいつも同じものを誤食してしまい困っているという場合は、異食症の可能性があるかもしれません。

この記事では、ねこのきもち獣医師相談室の原 駿太朗先生が、猫の異食症がどのようなものなのかを解説します。

猫の異食症とは?

口元をなめる猫
gettyimages
猫の異食症とは、食品ではないものを意図的に食べてしまう症状のことをいいます。異食症の特徴的な行動としては、次のようなものが挙げられます。
・食品ではないものを好んでかじる、しゃぶる、または飲み込んでしまう
・食品ではないものに異常に執着している
フェルトや布をかじったり、しゃぶったりする「ウールサッキング」などが有名です。

猫の異食症の原因、なりやすい猫の傾向は?

鳴く猫
gettyimages
猫の異食症は、下記のようなことが原因だと考えられています。
・離乳前の早期分離経験
・栄養不良やストレス
・代謝異常
異食症になりやすい猫は、幼少期に口寂しい経験をした猫や、かじり遊びが好きな猫に多く見られる傾向にあるかと思います。また、シャム猫などの一部の猫種で起きやすいともいわれているようです。

異食症の猫への対策は?

見上げる猫
gettyimages
猫が異食症だという場合、異食の対象となるものを除去することが最も効果的な対策です。

そのほかにも、栄養バランスの見直しや、寄生虫検査などの健康チェックをしっかりと行いつつ、飼い主さんとのコミュニケーションの時間を増やしていくのが対策になってくるでしょう。

「愛猫が異食症かも」と思った飼い主さんがするべきことは?

眠る猫
gettyimages
まずは愛猫の健康上の問題が実際に起こらないように、異食症の原因の物質をなるべく環境から取り除きましょう。そのうえで早めに動物病院で診察を受け、健康状態の確認と合わせて相談をしていきましょう。

必要に合わせて、行動学の専門家による専門的な診察を検討してもよいかもしれません。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・原 駿太朗先生)
取材・文/柴田おまめ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
※記事の内容は2024年12月時点の情報です。
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