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<PR>世界的に著名なカナダの猫専門医が解説。通院ストレスを和らげるための10のアドバイス

※本インタビューは通訳を通じて行われたため、イヤホンを使用しています。
愛猫の健康維持には、動物病院への定期的な通院が重要ですが、「どうすれば愛猫にストレスをかけずに病院へ連れて行けるの?」「どのようなタイミングで病院に連れて行くべき?」と考えている飼い主さんもいらっしゃいます。そこで、そんな飼い主さんのお悩みを解消するため、カナダの著名な猫専門医 スーザン・リトル先生 ( Dr. Susan Little ) にお話を伺いました。
飼い主さんから寄せられた10の質問に対し、スーザン先生が専門的な視点でわかりやすく答えてくれます。通院のストレスを和らげるためのヒントをぜひチェックしてみてください。
スーザン・リトル先生 ( Dr. Susan Little )
カナダの著名な猫専門の獣医師で、猫の診療における世界的権威です。著書である「The Cat」は猫診療におけるバイブルとされています。 先生は予防医療の重要性を提唱し、猫が健康で長生きできるよう日々診療にあたられています。また、病院への移動や診療時に生じる猫の負担を最小限にするため、キャリーケースの活用方法や待合室の環境整備、診察後のケアに至るまで、豊富な知識と経験を基に具体的なアドバイスを飼い主さんにも提供されています。

動物病院に「行く前」

Q1. 今まで病気らしい病気をしたこともないし、外にはまったく出していないのですが、それでも動物病院に連れていく必要がありますか?

猫は病気を隠す生き物です。もともとハンターであると同時に、ほかの捕食者から狙われる立場でもあった猫は、弱みを見せることが命にかかわるため、本能的に病気であることを隠します。
そのため飼い主さんから見ると健康そうに見えても、実は体に不調を抱えていることもあります。年齢があがると出やすい疾患もありますし、室内飼育でも想定外の病気にかかることも。病気になったら動物病院に行くのではなく「病気になる前の健康維持」のために行くことが大切です。
※画像はイメージです。

Q2. 動物病院へ連れて行く前や移動中、愛猫にできるだけストレスを感じさせない方法はありますか?

猫にとって通院はとても大きなストレスですし、飼い主さんにとっても負担が大きくなりがちですよね。でも、ちょっとした工夫でその負担を減らすことができます。
普段からキャリーケースをリビングの見える場所に置き、中でおやつを与えるなどして、愛猫にとってキャリーケースは安全でリラックスできる場所だと感じさせてあげてください。通院当日にはケースをタオルやブランケットで覆い、外が見えないようにすると安心させることができます。
また、猫に優しい工夫が施されたキャット・フレンドリー・クリニックを選択することも、検討してみるとよいでしょう。

◆キャット・フレンドリー・クリニック(CFC)とは?
ISFM(国際猫医学会)が定めた猫にやさしい動物病院の国際基準です。認定には、猫専任スタッフの配置や国際基準を満たす設備・機器が必要です。
国内のCFC認定病院はこちらから検索できます。

Q3. キャリーケースに入るのを嫌がって逃げるのですが、どうすればよいでしょうか?

猫はとても敏感なので、「キャリーケースに入れられる」と感じるとすぐに察して逃げてしまうことがあります。そんな時は、まず飼い主さん自身が落ち着くことが大切です。声を上げたり焦ったりせず、ゆっくりとした動きで対応しましょう。すべてを「静かに」整えることで、愛猫がリラックスしてキャリーケースに入る可能性がぐっと高まります。気持ちを落ち着けて、愛猫が慌てないように進めてみてくださいね。

動物病院に「いる間」

Q4. 愛猫の症状を正確に獣医師に伝えられるか不安です。よい方法はありますか?

まず、愛猫に何が起こっているのかを「ストーリー」として整理してみてください。「いつ、どこで、どんな状況で、どんな行動をしたか」を時系列でメモするだけでも伝えやすくなります。そして、特に日常生活の中での変化に注目してみてください。たとえば、トイレを使わなくなった、遊びたがらない、いつもと違う行動をした…などです。
写真や動画を撮っておくのもおすすめです。病院で写真や動画をすぐに見せられるようにしておけば、診察がスムーズになることもあります。獣医師は飼い主さんの情報をもとに必要な質問をしてくれるはずですよ。

Q5. 治療法の選択肢が複数ある場合、飼い主はどう判断すればよいのでしょうか?

飼い主さんが一人で悩まず、獣医師と一緒にそれぞれの治療法のメリットやリスクを話し合い、愛猫にとってベストな選択をしましょう。特に重い病気の場合、決断には時間が必要なこともあります。そのため、私たち獣医師は飼い主さんと静かな環境で対話し、考える時間を十分に取れるよう心がけています。
焦らず、家で落ち着いてもう一度考えたり、電話などで相談できたりする病院もあると思います。飼い主さんが十分納得した上で選択できるよう、獣医師は最後まで寄り添いますので、安心して話し合ってくださいね。

Q6. 動物病院に入る前や待合室で気をつけることはありますか?

待合室は猫にとってストレスを感じやすい場所なので、事前にどんな環境かを把握しておくことが大切です。病院の様子をあらかじめウェブサイトで確認してイメージしておくとよいでしょう。
そして猫は自分のテリトリーである家から離れると緊張しやすい生き物です。ほかの猫や犬を見ることでさらにストレスを感じるので、待合室ではできるだけ視界に入らない工夫をしてあげることが大切です。
愛猫が入っているキャリーケースは床に置かず、キャリーケースを置く台や、テーブルの上に置かせてもらいましょう。また、キャリーケースを毛布やタオルで覆って、愛猫が安心して隠れられるようにしてください。
猫と犬の待合室を分けている病院も増えているので、そうした配慮がある病院を選ぶのもおすすめです。愛猫ができるだけリラックスして過ごせるよう、飼い主さんも準備を整えておきましょう。
※画像はイメージです

動物病院から「帰ったあと」

Q7. 動物病院からの帰り道や帰宅後、気をつけたほうがよいことはありますか?

動物病院から帰ってきた猫は、普段と違うニオイがついていたり、少し緊張していたりすることがあります。多頭飼いの場合、ほかの猫がその変化に気づいて興奮したり警戒することがあるので注意が必要です。
帰宅後は、まず愛猫が落ち着けるよう、静かな部屋で1〜2時間ほどそっとしておきましょう。そうすることで、自分のペースで環境になじみ、ほかの愛猫との再会もスムーズになります。
キャリーケースのドアを開けて、愛猫が自分のタイミングで出てこられるようにすることも大切です。無理に引っ張り出さず、愛猫自身が「自分でコントロールしている」と感じられるようにしてください。出てこなくても、愛猫が安心して落ち着ける時間を与えることが重要です。
※画像はイメージです。

そのほかの気になる疑問

Q8. 動物病院に行く頻度はどれくらいが適切ですか?

通院の頻度は猫の年齢や生活環境によっても異なりますが、予防医療の観点から定期的な通院をおすすめします
若い猫の場合は、ワクチン接種などに合わせてスケジュールを立てることが一般的です。しかし、7〜8才を過ぎるとさまざまな症状が出やすいシニア期に入るため、6か月に1回の健康診断を受けるのが理想的です。たとえば腎臓病は、血液検査をしないと初期段階ではわからないことも多いです。定期的な検査で早期発見することで、病気の進行を遅らせたり、治療の負担やコストを軽減できたりする可能性が高まります

Q9. うちのコに合った動物病院を、どうやって見つければよいでしょうか?

信頼できる病院を見つけるには、いくつかのポイントに注目してみましょう。まずおすすめなのは、「キャット・フレンドリー・クリニック」の認定を受けている病院を探すことです。この認定を受けた病院は、猫に配慮した環境づくりや対応を行っています。
次に、ウェブサイトで病院の様子を確認する、それでも気になることがあれば電話などで問い合わせてみる、というのもよい方法です。たとえば、待合室や診察室に猫専用の棚やテーブルがあるか、猫の扱い方にどのような配慮をしているか、などを確認しましょう。こうした質問を通じて、その病院がどれだけ猫に優しい対応をしているかがわかります。
また、実際に獣医師と話してみることで、その病院の方針やスタッフの姿勢を感じ取ることができます。猫のことを第一に考えていることが伝わる病院なら、きっと信頼できるパートナーになってくれるはずです。

Q10. 異常を発見するには日頃どんなことに気をつけて観察するべきですか?

猫は不調を隠す傾向があるため、日常の中での行動の変化を注意深く観察することが大切です。たとえば、高齢の猫が以前は出窓でひなたぼっこをしていたのに、最近は行かなくなった場合、関節炎を患っているかもしれません。関節炎は歩き方に目立った異常がなくても痛みを伴っていることがあるので、そのせいで高いところに登りたがらないのかもしれません。
また、食事をあまり食べなくなった・水を飲む量が増えたり減ったりした・いつもより隠れることが増えた、などの小さな変化も何かのサインかもしれません。遊ぶ時間が減ったり、普段と異なる行動を見せたりする場合も、見逃さないようにしましょう。
※画像はイメージです。
スーザン先生からのメッセージ
猫は私たちにとって大切な家族ですが、その体調の変化やサインに気づくのは簡単ではありません。でも、飼い主さんが日頃から少しずつ意識を向けることで、愛猫の健康をよりよい形で守ることができます。
そのためには普段の生活の中で小さな変化を見逃さないこと、定期的に動物病院に通院すること、そして愛猫が安心して病院へ行けるよう準備をすることが大切です。私たち獣医師は、愛猫と飼い主さんが幸せに暮らせるよう全力でサポートしています。困ったことやわからないことがあれば、ぜひ気軽に相談してください。

また、定期的な通院と合わせて忘れてはいけないのがワクチン接種です。発症すると治療が難しく、重症化して命に関わる感染症もあります。ワクチン接種は、猫の健康を保つために最も大切な予防のひとつです。最近では、接種量が少なく、猫への負担が少ないワクチンもあります。必要なワクチンの種類は猫の年齢や生活環境によっても異なりますので、ぜひ獣医師に相談してみてください。また、室内飼育であっても、忘れずに寄生虫対策も行いましょう。これらの適切なケアを行うことで、愛猫の健康と幸せな毎日をしっかりと守ることができます。
※画像はイメージです。
いかがでしたか? 動物病院に連れて行くことにストレスを感じていた方も、スーザン先生のアドバイスで安心し、前向きな気持ちになれたのではないでしょうか。愛猫の健康を守るためには、無理をせず、まずはできることから始めることが大切です。
動物病院は、愛猫の未来の健康を支えてくれる頼れるパートナーです。あなたと愛猫に合ったケアを見つけながら、健康で幸せな毎日を一緒に目指していきましょう。

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提供/ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン株式会社
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