猫と暮らす
UP DATE
“猫のセンター長”がお出迎え!? 動物との「共生」を掲げたセンターは動物と共に生きる幸せを教えてくれる場所だった!
*記事内容はすべて2025年2月1日現在のものです。
猫センター長のお仕事
共生センターでは’21年11月より猫がセンター長をつとめ、昨年からは4代目となる強くんが活動しています。強くんは、センター収容時には体重が8㎏超あった大きな猫で、〝平和主義でマイペース〟という魅力的なキャラクターの持ち主です。これまでのセンター長は任期が1年間で、その後、飼い主さんを募集する流れでしたが、強くんはすでに募集中。新たな飼い主さんと出会った段階でセンター長としてのつとめは終了します。
猫がセンター長をつとめる理由は、共生センターの認知度アップのため。譲渡活動と教育・啓発を目的につくられた施設だからこそ、より多くの市民に足を運んでもらえるように、猫のセンター長が来所者を出迎えたり、SNSなどを通じて情報発信を行っています。「みにゃさま、こんにちは。今日は、共生センターに仲間入りした猫さんを紹介しますにゃ」といった具合に、インスタグラムはセンター長が投稿する決まりです。
市民と歩む共生センター
管理センターは、共生センターの裏方的な役割を担っている施設で、動物の引き取りや譲渡、啓発事業など、もともとはこちらがすべての業務を一括して行っていました。しかし、市民が気軽に足を運べるような施設環境ではなく、動物愛護の新たな拠点として'21年にオープンしたのが共生センターです。最初に猫や犬が収容されるのは管理センターで、まずは健康チェックを受けます。授乳が必要な子猫や子犬はミルクボランティアにお願いします。また、不妊手術をしていなければ(公社)神戸市獣医師会協力のもと手術を実施。そして健康状態や人馴れ具合から、譲渡可能と判断した猫や犬は共生センターに移し、新しい飼い主さんを探します。
共生センターの大きな特徴といえば、「共生」という言葉かもしれません。全国的に「愛護センター」という名が多い中で、「人と動物、お互いの関係を大切にし、一緒に暮らしていこう」との思いを込めて「共生」と掲げるセンターは、動物と共に生きる幸せを教えてくれる場所でもあります。
写真提供/神戸市環境衛生課
取材・文/野中ゆみ
※この記事で使用している画像は2025年4月号『猫のために何ができるのだろうか』に掲載しているものです。
UP DATE