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ストレスなく排泄を! 猫が使いやすいトイレをつくる6つのルールを獣医師が解説!

トイレの環境がよくないと、猫はストレスで排泄を我慢してしまうことも。病気や粗相といったトラブルを防ぐためにも、猫が満足する環境づくりが大切です。獣医師の小林清佳先生に、快適なトイレ環境をつくるルールを教えていただきました。

落ち着ける場所に置く

目を細めるあやめちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
トイレは猫がふだん過ごす生活圏内に設置するのが理想です。愛猫がリビングにいることが多ければ、トイレもリビングに置くとよいでしょう。

物音を気にする猫の場合は家電製品のそばを避けたり、人の行き来や視線が気になる猫の場合は家具の陰や部屋の隅に置いたり、猫の性格に応じて落ち着ける環境をつくる工夫も必要です。

トイレの個数は猫の数+1台以上に

仲良く並ぶクーちゃんたち
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
トイレが1台しかないと、排泄物が片付けられず残っている場合や、同居猫にトイレが使われている場合に排泄を我慢してしまうことがあります。少なくとも猫の匹数+1台を用意しましょう。台数を増やしても愛猫が同じトイレばかり使うようなら、トイレの掃除頻度を上げて清潔さを保つようにしてください。

トイレ容器は十分な広さが必要

香箱座りをするサイベリアン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫は排泄する際、トイレの中で回って排泄の位置を決めたり、砂を掘ったりかけたりします。トイレの広さは、猫の体長(胸からお尻まで)の1.5倍以上を目安にするといいでしょう。狭いと猫がストレスを感じるほか、排泄物がはみ出たり、トイレの縁に足をかけて点灯したりといったトラブルが起こり得ます。

トイレの砂は適量に

マットの上でくつろぐ凛くん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
トイレの砂は、猫が踏ん張りやすく、十分に砂かきができる3〜5cmが目安です。砂が少ないと尿を十分に吸収できず、水に濡れることを嫌がる猫にとってストレスになることもあります。詳細は各製品の取扱説明書に従いましょう。

トイレのまわりに余計な物を置かない

じっと見つめるアメリカンショートヘア
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
トイレへの動線はしっかりと確保しましょう。トイレの三方を塞いでも、少なくとも一方(入り口前)は空けておくのが鉄則です。

また猫は、トイレのそばでの食事・休息を好みません。トイレとフードを並置すると排泄や食べることを我慢してしまうおそれがあるので、食事と睡眠の場所はトイレから離してください。

トイレは常に清潔に

見上げるラグドール
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
トイレ容器は定期的に洗い、砂をすべて交換しましょう。1匹なら1カ月に1回(理想は2週間に1回)が目安ですが、メーカーによって推奨する交換時期などは異なります。トイレをきれいにすればするほど、猫のストレスが減ると考えてOKです。

トイレの清潔さを維持するためには、排泄物を速やかに処理することも大切。留守番時間が長い場合は、猫が清潔なトイレを選べるようトイレの数を増やすなどの工夫を。帰宅したら、まず猫のトイレをチェックすることを習慣づけてください。

シニア猫にはスロープも

マンチカンの横顔
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
老化や持病の影響で四肢の動きに支障が出てくると、排泄を我慢したり粗相してしまったりすることもあります。そんなときはトイレにスロープなどの補助器具を加えたり、トイレカバーを外すのも一考です。まずは1台だけに工夫してみて、愛猫が慣れるかどうか試してみましょう。
トイレ環境と猫の健康は直結します。愛猫が使いやすいトイレ環境を整えてあげましょう。
お話を伺った先生/小林清佳先生(モノカどうぶつ病院院長)
参考/「ねこのきもち」2025年7月号『我慢・不満が病気の引き金に――元気のバロメーター 猫の健康はトイレからチェック!』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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