猫と暮らす
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先住猫に威嚇されていた保護猫!1カ月後の寄り添う姿からわかる心理を獣医師に聞いてみた
飼い主さん:
「『チーちゃんがノエルとエマを受け入れてくれた! いっしょにいることを認めてくれた!! 』と嬉しくなりました」
飼い主さんは、先住猫のチーちゃんとノエルちゃん・エマちゃんの仲が深まったことに喜びを感じたのでした。
「ケガをさせそう」なほど威嚇するチーちゃん
飼い主さん:
「ノエルとエマがチーに近寄ったり、姿を見せたりすると、チーはすごく怒っていました。それこそ、『ケガをさせてしまうのではないか?』というぐらいにうなり、シャーと威嚇をしていました」
そんな関係も、1カ月という月日のなかで少しずつ変化していたようです。
飼い主さん:
「ノエルとエマが元気に走り回ったり、高いところへ登ったりすると、2匹を追いかけて優しく見守ってくれています。動きが活発なので巻き込まれないようにしているのか、以前激突されたときに痛かったのか? 2匹に巻き込まれない距離を保ちながら見守っています。
そして、ノエルとエマがいたずらしたり、落ちそうになったりしていると、必ずチーが鳴いて教えてくれるようになりました」
【獣医師取材】威嚇する関係から添い寝する仲へと変わる猫の心理
――ノエルちゃんとエマちゃんをお迎えした当時の威嚇するチーちゃんの行動から、どのような心理がわかりますか。
岡本先生:
「2匹のことを警戒しているのでしょう。自分のテリトリーが荒らされたと思っている可能性があります」
――1カ月もすると、チーちゃんは2匹を追いかけて見守ったり、いたずらや落ちそうなときに鳴いて教えたりするようになったそうです。猫が威嚇していた相手を受け入れることはあるのでしょうか。
岡本先生:
「あります。2匹の様子や飼い主さんと接する様子を見て、警戒すべき対象ではないと確認できたのでしょう。言い換えると、『2匹の存在に慣れた』といえます」
――冒頭の眠っている姿とチーちゃんの行動から、現在の3匹はどのような関係といえますか。
岡本先生:
「ノエルちゃんとエマちゃんは、チーちゃんを母親のように感じている可能性があります。また、チーちゃんは2匹のことを信頼している仲間のように感じているのではないでしょうか。人と同様で、一緒に過ごす時間が増えるほど、関係は深まる可能性があります」
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/小崎華
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年11月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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