猫と暮らす
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何もないところをじっと見つめる猫 人には気がつきにくい事情があった
愛猫が何もない場所を見つめていることはありませんか？猫のしぐさや行動には謎が多く、飼い主さんも見ていて不思議に思うことがあるでしょう。今回はそんな猫のしぐさに隠された生態について、哺乳動物学者の今泉忠明先生に教えていただきました。
Q. 猫が何もない場所を見つめるのはなぜ？
A. 猫は聴力が優れているので、人には聞こえない音に集中しているのでしょう。
虫の羽音や小動物の鳴き声など、高い音を聞くために発達した猫の可聴域は、人の約3倍といわれています。何もない場所を見つめているときは、人が聞こえないほどの高い音や小さな音をキャッチして、集中している可能性が大。猫が見つめている壁の向こうでは、もしかすると何かが動いているのかもしれません……？
虫の羽音や小動物の鳴き声など、高い音を聞くために発達した猫の可聴域は、人の約3倍といわれています。何もない場所を見つめているときは、人が聞こえないほどの高い音や小さな音をキャッチして、集中している可能性が大。猫が見つめている壁の向こうでは、もしかすると何かが動いているのかもしれません……？
Q. フードの横で砂をかけるしぐさをするときの猫の気持ちは？
A. 野生時代に、大事な食料を砂の中などに隠して備蓄していた名残です。
野生時代の猫は、手に入れた獲物を腐らせたり他の動物に持ち去られたりしないよう、砂の中や茂みに隠して備蓄していました。飼い猫がフードに砂をかけるようなしぐさをするのはその名残でしょう。一見「ゴハンが気に入らないの！？」と思うかもしれませんが、備蓄しておきたいほど気に入っているということ。安心してくださいね。
野生時代の猫は、手に入れた獲物を腐らせたり他の動物に持ち去られたりしないよう、砂の中や茂みに隠して備蓄していました。飼い猫がフードに砂をかけるようなしぐさをするのはその名残でしょう。一見「ゴハンが気に入らないの！？」と思うかもしれませんが、備蓄しておきたいほど気に入っているということ。安心してくださいね。
Q. 猫同士の毛づくろいはどんな気持ちで始める？
A. 年長の猫が、親猫のような気分で毛づくろいを始めます。
まだ自分で毛づくろいができない子猫は、母猫に毛づくろいをしてもらいます。この名残で、猫同士で毛づくろいをするときは、経験豊かな年長の猫が親猫のような気分で始めることが多いといわれています。年齢差がなくても、「上から目線の親猫気分」の猫から始める傾向が。猫同士の毛づくろいを観察することで、関係性が見えてくるかもしれませんよ。
まだ自分で毛づくろいができない子猫は、母猫に毛づくろいをしてもらいます。この名残で、猫同士で毛づくろいをするときは、経験豊かな年長の猫が親猫のような気分で始めることが多いといわれています。年齢差がなくても、「上から目線の親猫気分」の猫から始める傾向が。猫同士の毛づくろいを観察することで、関係性が見えてくるかもしれませんよ。
猫が何もないところを見つめるのも、フードの横で砂かけのしぐさをするのも、ちゃんと意味があるようです。改めて愛猫の行動を観察してみると、おもしろいかもしれませんね。
お話を伺った先生／今泉忠明先生（哺乳動物学者 日本動物科学研究所所長）
参考／「ねこのきもち」2023年8月号『初めてさんもベテランさんも、知って納得 動物学者・今泉先生からの挑戦状！ 猫のしぐさクイズ』
文／柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
参考／「ねこのきもち」2023年8月号『初めてさんもベテランさんも、知って納得 動物学者・今泉先生からの挑戦状！ 猫のしぐさクイズ』
文／柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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